Blog by 大貫憲章

Kenrocks Nite ver2 < ZIN Club Walpurgis #4>

恒例?マダム・エドワルダの現役シンガーZINくんのポジパン回顧録な80s UK トピック!!
みなさんご機嫌よう〜〜!!
日本中を引っ掻き回した台風からの大雨。各地でさまざまな被害が出てますが、被災された方々の無事を願い、お見舞い申し上げます。
まったくおかしな天気が断続的に続きますよね。猛暑だったり寒冷だったり。おかげで自分自身も体調管理が難しく、土曜日に甲府で4年ぶりのDJパーティーやりましたが、張り切りすぎて声がガラガラ。どころか喉がヤバくて医者に直行でした!
ではここにもこないだの(1週前)ラジオKenrocks Nite ver2の内容を紹介させてもらいます。ゲストにお馴染みの旧友のひとり、ツバキハウスからの知己、 MADAME EDWARDAのボーカルでリーダーのZINくんをお招きしてのラジオ版Club Walpurgis。今回はいつもよりゴス色薄め?なニューウエーブの回かと?彼のボーカルもタップリ聴けました!
では以下に進行表を。これがあなたの音楽生活の一助、参考になれば幸いです。
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Kenrocks Nite ver2 < ZIN Club Walpurgis #4> 5.26OA 2023
みなさんこんばんは!大貫憲章です!マーティン・キヌーです!5月26日の深夜24時を回りました。5月も今週おしまい。早くも季節は6月へ。今年2023年も半年過ぎるところまで来てるんですね。梅雨さえなければ初夏の気持ち良い時期になるんですが、そうもいかないか。ただ、四季の移ろいは今や過去の事象かも。今年はどうなるのやら。ロンナイも7月1日に代官山のSapace oddでバンド入れて開催します。お楽しみに!今夜は準レギュラーのポジパン企画!ラジオ・クラブ・ワルプルギス。いつものようにマダム・エドワルダのZINくんを迎えて。ではこのナンバーから〜
M-1 Forces of Oppression / The Pop Group
  「We are All Prostitutes」 Radar Records – SCANCD31
<トーク1>受けてゲスト挨拶あり〜解説から〜
M-2 Melancholia / MADAME EDWARDA
     「WEIRD TAILS」 WEIRD-6
M-3 Antipope / King
   「Winters Of Discontent: The Peel Sessions 77-83」 Strange Fruit – SFRCD 204
<トーク2>受けて解説〜
M-4 You Spin Me Round / Templebeat
     「Newer Wave」 21st Circuitry – 21C.CD21 ]
29’00”
30’00” CM
M-5 President / IAMX
      「The Alternative 」 Major Records – 000 217 2MRC
<トーク3>受けて解説など〜
M-6 ORPHÉUS / MADAME EDWARDA
      「Rêve Désir (レブデジール)」    WEIRD-3
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ZINくん自身の解説
マダムエドワルダも入っていますが、今回は2023年4月21日に亡くなったThe Pop Groupの中心人物マークスチュアート追悼で、英国/UK(イギリス)で結成されたパンク~オルタナティブ系のバンド/プロジェクトからセレクトしました
M-1 Forces of Oppression/ The Pop Group
◉2023年4月21日に亡くなったThe Pop Groupの中心人物マークスチュアート追悼で、1曲目はイギリスが生んだラディカルなダブパンクファンクバンドThe Pop Groupからスタートです。
これは2ndアルバム「For How Much Longer Do We Tolerate Mass Murder?」の1曲目ですが、
今日かけたのはWe Are All Prostitutes収録のイントロが短いバージョンです。
備考
◉ザ・ポップ・グループThe Pop Groupは1977年結成、1981年解散、2010年再結成)wikiより。
マーク・スチュワートは1960年英ブリストル生まれ。1977年わずか17歳の時にポップ・グループを結成し、79年にデビューシングル“She Is Beyond Good And Evil”をリリース。同79年にデビューアルバム『Y』をリリース。パンク、ファンク、フリージャズ、ダブなどを融合させたまさにポストパンク的サウンド&ラディカルな歌詞が特徴と言えそうです。彼らはその後2010年に再結成しますがマークスチュアートはポップ・グループ解散後もずっとソロで活動していました。ポップ・グループは2014年から2015年あたりに日本にも数回来日しています。
M-2 Melancholia / MADAME EDWARDA
◉マダムエドワルダのWEIRD TAILS(2017年)からの曲、メランコリアです。
M-3 Antipope / King
◉イギリスのパンク&オルタナティブロックつながりでダムドのサードアルバム『マシンガン・エチケット』に収録されていたAntipopeの原曲といえるバージョンをご紹介。荒削りだけどかっこいいです。機会があったらダムドの曲と聞き比べてみてください。
備考
◉Kingは1978年の夏、ザ・ダムドが活動休止している間に、キャプテン・センシブルが結成した英国のバンド。キングはわずか5回のライブ(1978年6月下旬)を行い、1978年7月11日にBBCのためにジョン・ピールのセッションを1回録音しただけで活動休止した。この曲はそのジョン・ピールのセッションからの曲です。
M-4 You Spin Me Round / Templebeat
◉次は80年代のイギリスを代表する大ヒット曲のひとつDead Or Alive「You Spin Me Round」のカバー曲です。収録アルバムは80年代のNew Waveを多数のアーティストがカバーしている企画アルバム (1997年リリース)。
備考
◉Templebeatは1991-1996まで活動していたイタリアのEBM、インダストリアル系のバンド。日本ではほぼ無名ですが初期はミニマルで無機的なEBM、インダストリアル系の音を出していてSPKなどの影響も感じます
M-5 President / IAMX
◉IAMX のセカンドアルバム「The Alternative」(2006年リリース)の1曲目から。
IAMXはクリス・コーナーの前バンド「スニーカー・ピンプス」の活動休止後、2002 年に英国・ロンドンで結成されたクリス・コーナーのソロ音楽プロジェクトです。ビジュアル・アートの実験に二次的な焦点を当てた独立した音楽プロジェクトだそうです。彼らのMusic Videoも面白いのでぜひ見てみてください。IAMXは今でもコンスタントに活動を続けています。
◉2006 年から 2014 年までIAMX はドイツのベルリンに拠点を置いていましたが、2014年にベルリンを離れカリフォルニアに移り、現在、南カリフォルニアのサイレント バレー スタジオに住んで働いています。https://en.wikipedia.org/wiki/IAMX より
◉スニーカー・ピンプス(Sneaker Pimps)は、イギリスのトリップホップ系バンド。1994年に結成し、1996年『ビカミングX』でデビュー。2005年に解散し、2015年に再結成。メインボーカルのKelli Aliが脱退したため、1998年からはクリス・コーナーがボーカルを兼任しているらしい。
M-6 ORPHÉUS / MADAME EDWARDA
◉マダムエドワルダの2015年の作品Rêve Désirからの代表曲、オルフェウスです。
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       マーティン・キヌーの「KINGSTON TIME!」
M-1 Chelsea Best of My Love / Carroll Thompson
        CHELSEA MOVEMENT DUB – NO NUMBER
さーー今夜のKINGSTON TIMEは僕の所属するCHELSEA movementの音源をお届けしようと思います。
何度かこの番組でもON AIRさせてもらってますが、レゲエというジャンル独特な文化でもある、『スペシャル』といったり『DUB』といったりするんですが、『DUB』って表現してしまうと、リーペリーとかがやってきたMIXの手法によって作り上げられるサウンドとごっちゃになってしまうので、ここではあえて『スペシャル』と呼びたいんですが、そもそもスペシャルっていうのは〜〜〜という話なんですが、ジャマイカというか、レゲエ界では、アーティストがお金を稼ぐ手段として、自分が歌ってる曲を、レコードプレイするDJ(セレクター)やサウンドクルーに、直接その人だけの替え歌を作って売り込んでお小遣いを稼ぐというシステムがあるんですね〜〜。
というのも、レコーディングをして、曲をリリースしてもアーティストにはほとんどギャラが支払われないというジャマイカの音楽業界事情がこういうシステムを構築していったんです〜。
まーーーでも、それはまさに『スペシャル』なんです!!今聞いてもらった曲は1977年に大ヒットしたエモーションズの名曲をラヴァーズロック界のDIVA『キャロルトンプソン』が見事にカヴァー!!!しかもCHELSEAのためだけに歌ってくれるという、世界に1曲しかない『スペシャル』なんです。
キャロルトンプソンは“ラヴァーズ・ロックの女王”として活躍する一方、アスワド、マキシ・プリーストなどのレゲエ・アーティストはもちろん、スティーヴィー・ワンダー、シャーデー、UB40、ペット・ショップ・ボーイズ等々、様々なトップ・アーティストとのセッション・ワークもこなしていたり、さらには、GOTAさんや彼のプロジェクト、パシフィスツへの参加やジャンルの垣根を越えたアーティストなんです。では最後に、もう1曲!!コートニパインとの名作をスペシャルにしたこの曲をお聴きください!!
M-2 Chelsea I’m Still Waiting / Carroll Thompson
       CHELSEA MOVEMENT DUB – NO NUMBER
いかがでしたか?今夜のKenrocks Nite ver2?ゲストにツバキハウスの頃から知り合いのチョーベテラン・ミュージシャン、マダム・エドワルダのリーダーでシンガーのZINくんをお招きしてのポジパンナイト?彼の主宰するクラブ・ワルプルギスのラジオ・バージョンでした。とはいえ、聴きやすいものもあるし、そこまでゴスってないですよね。年に数回こういうジャンルもチェキらないと。今夜はこのへんで。お相手は大貫憲章とマーティン・キヌーでした!ではまた来週!ADIOOS AMIGOS!!!