Blog by 大貫憲章

Kenrocks Nite ver2 <ジミー益子 & 増田義広>

ほぼ準レギュラーな?お二人。右からワタシ大貫〜ジミー益子さん〜増田義広さん。濃いめの味付けのトリオ・ザ・ロックス!!
みなさんご機嫌よう〜〜〜!!!
このところ何だか慌ただしくていろいろ忘れてました!!申し訳ございません!!
まぁ、ワタシにはよくあることなので今さらですが、どーもスンマソン!で、早速ですが、7月12日の放送分、ゲストにジミー益子さん&増田義広さんをお迎えして「ガレージや GS そして海外からのDJ たち」など今日の日本のクラブシーンとか含めたディープなロック・トークが花開きました!!では以下に自分の書いた進行表を直貼りします。
加えて、益子さん解説メモも掲載させていただきます。ベンキョーになるな〜〜〜!
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Kenrocks Nite ver2 <ジミー益子 & 増田義広> 7.12 OA 2024
みなさんこんばんは!大貫憲章です!7月12日、金曜日の深夜12時を回りました。もう夏だね。梅雨はいなくなったのか?そういう思いがゆらゆらと。こないだも言いましたが、今月にはロンナイのサマーカーニバルが恒例!江ノ島のオッパーラで7月27日に開催だから。夏フェスもここから動き出すし。フジロックとかね。そういう今夜はゲストに最強マニアックなDJ、ライターのジミー益子さん&メーカーの増田さん。極めて濃厚な1時間の始まりです。まずはこれから〜
M-1ドゥ・ザ・ブルービート / ダイナ・リー
      「Queen of The Mods」   ODR7349
M-2 アイ・キャント・ビリーヴ・ホワット・ユー・セイ / ダイナ・リー
       「Queen of The Mods」   ODR7349
 
<トーク1> 受けてゲスト紹介ありで曲など解説〜解説メモ(別紙)など参照して〜では続いて〜
M-3 I’m The Man You’ll Be Looking For / THE TAGES
   「We’re Gonna Change The World!」 VA Rubble RUB6CDBOX15
M-4 赤いドレスの女の子 / ザ・スパイダース
   「明治百年すぱいだーす七年」  TECH20253
M-5 ウォーキング・ザ・バルコニー / フォー・ナイン・エース 491
    「Far East! Far Out!」 Rubble RUB6CDBOX14
 
<トーク2> 受けて曲など解説から〜メモ参照しつつ〜
M-6 レッツ・ゴー・レインジャース / ザ・レインジャース
  「カルトGSコレクション クラウンVOL.1」 CRCP28057
M-7 恋を消すんだ / ザ・ナポレオン
      「Cult GS Box Group Sounds 1965-1971」 Solid Records CDSOL-1032
29’00” CM
30’00”
M-8 クライ・クライ・クライ / エドワーズ
     「Far East! Far Out!」 Rubble RUB6CDBOX14
 
<トーク3> 受けて解説など〜思い出とかも交えてGSの話題他〜今後の予定などは?〜イベントは?来る客層とか?
今後も激しくマニアな路線でヨロシクです〜最後に曲の解説とか〜今日もありがとう〜
M-9 電話でいいから / アウト・キャスト
   「Cult GS Box Group Sounds 1965-1971」 Solid Records CDSOL-1032
M-10 栄光の朝 / フィフィ・ザ・フリー
    「Soft Rock Drivin’ 美しい星」   Sony MHCL 935
Kenrocks Nite ver2 #680  ジミー益子さんの解説メモ
M-1&2「Queen of The Mods」
いきなり宣伝で恐縮ですがクイーン・オブ・ザ・モッズ / ダイナ・リーが5月31日発売されております。(ODR7349)
あまり日本では知られていない方だと思いますが、1960年代ニュージーランドのトップ女性シンガーです。ニュージーランドでは「クイーン・オブ・ザ・モッズ」と呼ばれオーストラリア、ニュージーランドでトップ・テン・ヒットを連発しました。
もともとR&Bを歌っていましたが1964年8月にリリースした3枚目のシングル「ドゥ・ザ・ブルービート」がニュージーランドで1位となりました。
「Pretty Flamingo」のコンポーザー、マーク・バーカンによるスカ・ナンバーでニューヨークのシンガー、レイ・リヴェラのカヴァーです。
1965年にオーストラリアで「マイ・ボーイ・ロリポップ」のミリー・スモールと共演。仲良くなります。ミリー・スモールのマネージャーをしていたアイランド・レコードのクリス・ブラックウェルが7月にロンドンに招き「アイ・キャント・ビリーヴ・ホワット・ユー・セイ」を録音しますがTV出演もしたもののヒットはせず、イギリス進出はなりませんでした。
アイク・アンド・ティナ・ターナーのカヴァーですがなぜかニュージーランドではシングル・カットされませんでした。ニュージーランドでの人気は相変わらずでしたが、1966年になるとあまりにもリリースが多すぎてチャート・インしなくなってきます。
1967年にはレコード契約は打ち切られたがTV出演とキャバレー・サーキットでの活動にシフトしていきます。このCDは3枚のアルバム、1964~67年のシングルからセレクトしたベスト・ナンバー28曲収録となっております。
M-3 アイム・ザ・マン・ユール・ビー・ルッキング・フォー / トーゲス
5月にジョアオ・ルイスというDJがノルウエーから遊びに来たのですが、去年のハロウィン・ボールの後、ノルウェーやスウェーデンのシングルで欲しいのあるか?と訊かれたので、何枚かリストを送ったら3枚買ってきてくれました。一番うれしかったのはスゥエーデンのトーゲスの「アイム・ザ・マン・ユール・ビー・ルッキング・フォー」のシングルで、これはノルウエー盤しかヴィニールの7インチがありません。1966年3月リリースですがこの時期のトーゲスは素晴らしいです。
それで私もジュデイ・オング「愛する人に」とかサラ・アンド・メロディ「ヤギブシ・ラットマン」とかマーガレット「逢えば好き好き」とかを進呈しました。
新宿で会ったのですが、60sもののコンピレーションのLPを40枚くらい持ってて朝から買ったと言ってました。その後、ユニオンの昭和歌謡館に行って、ジョアオは日本語読めないし、話せないので何枚かわたしが選んであげました。
M-4 ザ・スパイダース/赤いドレスの女の子
M-5 フォー・ナイン・エース/ウォーキング・ザ・バルコニー
「グルーヴ・サウンド・イン・ニッポン」とか結構なお値段でしたが即買いでした。
7インチでは491「ウォーキング・ザ・バルコニー」があったので「ナイス・ガレージだ」と言ったらI Phoneで聴いて即買い、「メイコ・カジ」はなかったですが
スパイダース「赤いドレスの女の子」を「アッパー・ソウル・ダンサー」と言ったらこれも即買いしてました。「赤いドレスの女の子」は「真珠の涙」のB面でかまやつさん作曲、大野克夫さんのアレンジが素晴らしいです。映画「バリ島珍道中」でも使われていました。
4月末にカッペちゃん(加藤みつるさん)がUFOクラブに出演されてましたが、御年90歳でジャズベースを弾かれていて凄かったです。
フォー・ナイン・エースは城アキラこと後のジョー山中がいたバンドですね。仙台のグランドパレス専属だったらしいですが東京には出演していたのでしょうか?
ぜひ大貫さんの見たGSと当時のライヴやお客さんの様子などお話をお聞きしたいです。
フォー・ナイン・エースはもちろんリアルタイムでは知らなくて、おそらく1982年頃にビーバーズ「君なき世界」などと一緒に7インチが再発された時に知りました。このあたりからGSにかなり興味が出てきたのですが1983年の黒沢進さんの「資料 日本ポピュラー史研究(下巻)-「GS」と「カレッジ・フォーク」編」との出会いが決定的でした。その本の中にマイナーGSの曲を集めたカセット・テープ・サービスがあり、申し込んで送られてきた90分と60分のテープ内容ですっかり人生が変わりました。
M-6,ザ・レインジャーズ/レッツ・ゴー・レインジャーズ
M-7.ザ・ナポレオン/恋を消すんだ
M-8.ジ・エドワーズ/クライ・クライ・クライ
M-9.アウト・キャスト/電話でいいから
圧倒的にインパクトがあったのはザ・レインジャーズでしたね。「レッツ・ゴー・レインジャーズ」「赤く赤くハートが」ヴォーカルがとにかくパンキッシュでした。「ぺブルス」などのガレージ・パンクに近い感触を受けたのはザ・ナポレオン「恋を消すんだ」やジ・エドワーズ「クライ・クライ・クライ」などはファズ・パンクの傑作です。ザ・ナポレオンはリンド・アンド・ザ・リンダースの弟バンドで加藤ヒロシさんの作曲ですね。「ヒッキー・ヒッキー」も好きです。
ジ・エドワーズは元バニーズのギタリスト、大石悟朗をヴォーカリストとしたGSで「虹の砂浜」はボ・ディドリー・ビートを使っているんですがちょっと地味な出来でした。
アウト・キャストの水谷公生、轟健二は桜井五郎とボーイズの初期メンバーだったと思われます。後のニューロック・セッション・ギタリストとして著名な水谷公生作曲、藤田浩一作詞のオリジナル。ヒット曲のない実力派GSとして有名ですがこの曲はワイルドで素晴らしいです。
M-10.フィ・フィ・ザ・フリー/栄光の朝
フィ・フィ・ザ・フリーの「栄光の朝」の7インチが4月24日に再発売になりました。
村井邦彦のアルファ・レーベルの第一弾として選ばれたGSで、演奏はジャズ系の石川晶、江藤勲などスタジオ・ミュージシャンが担当しています。メンバー3人がいずみたく・シンガーズに入っています。完全にソフト・ロックからの再評価ですがまだまだGSはいろいろな切り口で再評価されていくのでしょうか。
いかがでしたか?今夜のKenrocks Nite ver2?ゲストにお馴染みのガレージキング!レコードハンター!!ジミー益子さんとメーカーのA&Rの増田さんコンビをお招きしてまた深くほの暗い地底レコード王国からのレポートいただきました。毎回ですが、自分もまったく関知しない音楽世界と遭遇して感激です!まだまだやめられません。では今夜はこの辺で。お相手は大貫憲章でした!みなさんまた来週!ADIOS AMIGOS!!!