Blog by 大貫憲章

今年もよろしくお願いします。ロック興しにLET’S GO!

 当たり前な見出しですいません。でも、これが毎年ですが、自分が一年の始めに思うことです。日本にもっとロックを!という強い執念のような思いが、一年のスタートダッシュには不可欠なんです。

 で、あとひとつ、今年はもう少しくらいはこのブログを回数多く書いてみよう、ということですね。何しろ月に一度か下手すると隔月になる場合もありましたから。ここでブログを書いている、自分のイベント、Groovy Rock Caravanでも一緒にDJをしているはせはじむ(変な名前プッ)くんにも「オーヌキさん、もう少し増やしてもいいんじゃないですか。<月刊大貫憲章>になってるじゃないすか」みたいなことを何度か言われてます。余計なお世話だっつーの、と言いたいところですが、言われてみればその通り。確かにキチンとしないとイカンなあ、と今年も年頭の所感としては思うわけです。それをすぐに忘れるのも毎年のことなんですが。。。

 でも、ま、とにかく、思い立ったらやる、ことにしようと思って、今こうして早速取って付けたようですが、やっております。テーマはサンプル盤。というか、毎回VIVIDさんからは多くのCDのサンプル盤をいただくんですが、それがたまたま昨日、日曜日に届いていたんで、それを開けてみたら、あらま!素晴しいモノばっかりじゃない!な感じだったので、一例を挙げてみようかな、と思った次第。素晴しいものばかり、なのには明らかに理由があります。つまり、欲しいものをいただく、という前提で担当の方々にお願いしているからです。なので、自分にとって、それがたとえどんなにメジャー、ゆーめー、売れてる、大ブームとかいうものでも、興味がなければチェックしようと思わないので、いただきません。

 明らかに偏ってます。でも、満遍なくあれこれ網羅するなんて、実際無理だし、そうしようとも思いません。自分は自分の道を行くだけ。たまに寄り道、道草はしたりしますけど。で、今回、こういう形でキチンと箱詰めされて送ってもらうんですが、この箱を開ける時の気分は学生の頃とあんまり変わりません。そう、昔よりは少しになりましたが、ドキドキしちゃうんですね。何が出るかな?みたいな期待感。あらかじめ欲しいものリストを送っているとはいえ、しばしば頼んでいないのに、コレは!というような美味しいモノが入っていたりしますし、とにかくこの気持ちは音楽ファンなら理解してもらえるんじゃないでしょうか。
 
 さて、かなり字数も多く、いい加減読むのが面倒になって来たなんて人もいそうなので、今回の贈り物から1枚だけみなさんにご紹介しましょう。ジャケットはかなりシブめというか、地味です。でも、それは「イイ味出してる」とも言うんです。紙ジャケ仕様で、この場合はアメリカ盤を元に作られているようです。裏にはオレンジのジャケットを着た若々しいロッドの姿があり、見開きの中は曲目とか参加ミュージシャンなどの名前など資料的なものが印刷されてスタジオで撮影したと思われるモノクロの写真が8枚掲載されています。しかし、残念なのは、いかんせんCDサイズ。LPではないので、文字がめちゃんこ小さくて判読出来ない(少なくとも老眼の自分にはメガネがあってもムリ)ところです。こういう場合は解説とかで簡単に紹介してくれると有り難いですね。それと予算の都合なのか、歌詞カードもありません。対訳はいいので、せめて歌詞カードは付けていただきたかった。もう、これまでに同じ作品がリリースされていいるとはいえ、これが初体験という人もいるはずですから。ジャケ作りに経費かけ過ぎたんですかね?

 内容的には今さら言うまでもなく、「ナイス!」の一言。これは70年の発売になる彼のソロ第2弾で、徐々にその持ち味であるスコティッシュ/アイリッシュな雰囲気が醸し出され、パワフルなロックンロールからジェントルなバラードまでを、多くのカバー(ディランからストーンズもやっているボビー・ウーマックの曲「It’s All Over Now」とか、彼が在籍するフェイセスのオリジンであるスモール・フェイセスの曲、60年代に同じビートバンドで活動した仲のエルトン・ジョンの「Country Comforts」などまで、実にその当時の彼にふさわしい歌、曲で埋まっています。オマケに「It’sAll 〜」のシングル・バージョンまで入っていてファンには嬉しいところ。そしてこの曲が本作の一番の聴きものと言ってもいい。ただ、まだ全体的に、アルバムとしてのビシッとキマッた感じのところはなく、単に好きな曲を気の合う仲間たちを集めて演奏し、歌っているという印象が強い。それは決してマイナスの要素ではなく、この場合はむしろ、そこが聴きたい、と多くのファンは望んでいるはずなのだ。この後、ロッドは盟友のロン・ウッドとともにフェイセスの黄金期を作り、またそれと平行してソロ活動も(主にレコーディング、というか、ソロでのライブとかツアーはその当時は行なっていなかったと記憶している)順調に行い、そこからのヒットも多く、フェイセスのステージで披露されたりしていた。やがて、そうこうするうちにあのイギリスの国民的ヒットソングとも言うべき「マギー・マイ」が生まれ、英米でチャートの1位に輝き、それによりロッドの向かう先も自然に巨大マーケットのロック大国、アメリカにシフトチェンジというか、活動の方向性がようやく明確化するに至ることになる。それは彼にとって栄光の時代の幕開けであった。と同時にイギリスのロック・シンガーとしての役割の終焉でもあったように思う。個人的にはAtlanticをCrossした彼に、自分はそれまでのような関心、興味を抱くことは二度と無かった、と言っていい。もちろん、今でも好きな歌手には違いないんだけど。70年代前半のあの青臭い、イギリス・ローカルの独特な味わいのロッドが今でも一番好きなのだ。

PS:ここでチラリとお知らせ。こういういわゆるROCK CLASSICSみたいなものを自分がプレイするイベント「Groovy Rock Caravan」が今週末の日曜、19日、渋谷のThe Roomで開催されます。いろんなDJ(はせくんもいるし、他に藤井悟、SDKZ , AMEMIYA- KSK , OSADASADAO , saudiほかジャンル多様なワールド多めの人たちとやってます。入場料たったの1000円。
http://www.theroom.jp/schedule/
受付も自分たちでやってますので、おつりのないよう、万札なんか出さないでネ〜〜!!
PM:6:00〜11:00
お待ちしてますよ!