Blog by 大貫憲章

Kenrocks Nite ver2 <Cheap Thrills 50Th>

先週末8月4日にOAされたラジオKenrocks Nite ver2の内容。

ソロになった頃のジャニスと愛用のサイケなVAN

ジミヘンが撮影してますね!ジャニスとサム・アンドリューかな?

1968年の彼らのライブを告知するサイケ・ポスター!対バンが MC5!!

サンフランシスコのロックの殿堂 FILLMORE WEST (The Carousel Ballroom)

 みなさん、ごきげんよう!相変わらずのムシムシ天気、イヤになりいますね。気温が高いだけじゃなく湿度も80%とかですから。ウチにある除湿器がホンの半日でタンク満タンになるくらい。こんなの今までなかったですよ。業務用入れないと無理になってる状況ですね。
 さて、ここにまたいつものように、先週末の土曜日、Interfm897にて8月4日に放送されたマイRADIO「Kenrocks Nite ver2」の内容、選曲などを紹介させていただきます。今回は今から50年前の1968年8月に発売されて、大きな話題となった、ロック史上に残る傑作と評されるアルバムを特集しました。
 それこそが、無名の女性歌手、ジャニス・ジョプリンをフィーチャーしたサンフランシスコのサイケ・ブルース・ロック・バンド、Big Brother & The Holding Companyの「Cheap Thrills」です。当時はまだサイケデリックやアシッドロックなどの概念も曖昧で、ただ「サイケでブルースっぽいノイジーなサウンド」というイメージで一部のファンの間で注目された感じですね。
 17歳の当時の自分には好みのブリティッシュではなかったですが、おおいに気持ちを動かされた思い出があります。
以下に自分の書いた選曲表を直貼りしますのでご参照ください。これがあなたの音楽生活の一助や参考になれば嬉しいかぎりです。番組の方も引き続きご愛聴よろしくです!

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Kenrocks Nite ver2 <Cheap Thrills 50Th> 8.4 OA 2018

 みなさんこんばんは!大貫です、カッチンです。深夜2時を回りました。みなさまお待ちかねのお時間が今週もやって来ました。クソ暑かった7月も乗り切り、いよいよ8月です。まぁ、8月は暦の上ではもう秋近し、な季節ですよね?例えば季節のご挨拶の暑中見舞いとかの書状の冒頭文にはこういう言葉が「晩夏の候/立秋の候/秋暑の候/新涼の候」などのフレーズが並ぶんですね。秋の入り口ですよ。せめて気持ちくらいね。さて、そんな今夜はチープスリルズ。そう、ジャニスがいたバンド、Big Brotherが不朽の名作を発売してちょうど50年。1968年8月のこと。そこでアルバムを改めて紹介したりあの時代の気分を味わいましょう。ではまずはオープニングから!

M-1 Combination Of The Two / Big Brother & The Holding Company 『Cheap Thrills』CSCS-6010

<トーク1>受けて解説など アルバムのオープニングナンバー。MCしてたのがフィルモアの支配人、そのころの西海岸、特にサンフランシスコ一帯を仕切っていた音楽フィクサー、ビル・グラハム。彼は大袈裟でなく、フィルモアを中心にまさに西の新たなロックシーンを牛耳っていた。1931年1月ベルリン生まれのユダヤ系ポーランド人。ナチスから逃れて家族と生き別れ10歳でひとりフランスからニューヨークへ。養子に引き取られブロンクスで暮らしラテンにハマり音楽ビジネスに。という具合にこの人の人生波乱万丈ぶりは凄まじい。とにかくそんなビルも「参加」した擬似ライブアルバム(その頃はライブアルバムだと信じてました)は英国ロックばかり聴いていた自分にも大きな衝撃。では2曲。

M-2 Piece Of My Heart / Big Brother & The Holding Company 『Cheap Thrills』 CSCS-6010

M-3 Turtle Blues / Big Brother & The Holding Compan 『Cheap Thrills』 CSCS-6010

<トーク2>受けて解説など  Piece Of My Heart は67年にエルマ・フランクリンが歌ったソウルナンバー。でも一般の人に知られたのはこのジャニスの歌で。カバーは他にも68年のダスティー・スプリングフィールド、73年のロキシーのブライアン・フェリーとかたくさん。続いては、同じ頃の録音。68年6月のライブバージョンからガーシュインの名曲。

M-4 Summertime [Live] / Big Brother & The Holding Company 『Live At The Carousel Ballroom 1968』SICP-3430

<トーク3>受けて解説など ロシア移民のジョージ・ガーシュインがミュージカル「ポーギーとベス」用に書き下ろした曲。カルーセル・ボールルームというのはフィルモア・ウエストの前身でビル・グラハム(近年はグレアムという言い方)が西海岸ロックの拠点として作った。フィルモアは68年から71年まで営業。その最後の模様は映画となり、72年に3枚組アルバムボックスで「Fillmore: The Last Days」として発売。また余談だが68年まではすぐ近くの小箱The Fillmore Auditoriumを使用していた。この箱はそもそもMajestic Hallとして1912年に建設されたキャパ1000人くらいのダンスホール。現在もThe Filmore として地域の観光名所でありバンドも出てます。では最後にアルバム最大のハイライトの曲。67年のモンタレー・ポップフェス出演時でも新人離れしたパフォーマンスで注目された。ジャニスのオリジナル。時間まで。

M-5 Ball And Chain / Big Brother & The Holding Company 『Cheap Thrills』CSCS-6010

『RUMBLE』

いかがでしたか、今夜のKenrocks Nite ver2 前半の大貫パートは1968年の8月に発売されて、世界中をサイケブームに巻き込んだと言っても過言ではないマーベラスな歴史的アルバム「 Cheap Thrills」を紹介いたしました。あの時代の持っていた独特の熱気や高揚感、新たな気運に満ちた作品。今尚その輝きは失われず、むしろ逆により一層増してる気がしますね。では今夜はこのへんで。お相手は大貫&カッチンでした。ではまた来週ADIOS AMIGOS!