タンゴ・メモリアル/リベルタ・ラマルケ
かつてアルゼンチン・タンゴの世界で最もよく聞かれていた女性歌手はリベルタ・ラマルケでしょう。活躍期間が長かったこともありましょうが、美人で映画出演が多く、その主題をよく歌ったことも理由に挙げられます。レパートリーは古典から現代作品まで幅広く、しかも美声で表現する彼女のタンゴは時代を越えて愛されていくことでしょう。
楽曲リスト
DISC1
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1. Aranazos
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2. Gitanita
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3. Guapo Lindo
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4. Lagrimas De Arrabal
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5. No Seas Asi
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6. A Montmartre
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7. Castillo En El Aire
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8. Que Gloria
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9. Mimi Se Fue
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10. Capillita De Mi Pueblo
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11. La Paloma
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12. Volve
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13. Ocaso
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14. Tu Vida Es Mi Vida
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15. Madreselva
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16. La Morocha
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17. Verdemar
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18. Pregonera
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19. Maria
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20. Adios Pampa Mia
タンゴ歌手の最高峰はカルロス・ガルデルである。では女性歌手は? と問われるとなかなか返事がしにくい。ロシータ・キロガの歌が最もブエノスアイレスの下町を代弁するエモーショナルな唱法であろうが、その後輩であるラマルケは、キロガをさらに分かりやすく世界にまで広げた女性歌手と言えるだろう。ここに収録されている20曲の中で、初期の数曲はキロガをかなり意識した唱法だが、30〜40年代の歌はたいへんポピュラリティ豊かだ。1945年の大ヒット曲「プレゴネーラ」「アディオス・パンパ・ミーア」は歴史的にも貴重な作品。ほかに「ラグリマス・デ・アラバル」「ノ・セアス・アシ」が聴きもの。「マドレセルバ」「ラ・モローチャ」を待たれたファンも多いはず。