笑え..道化師
タンゴの母国アルゼンチンでこの音楽が最も繁栄していたのは1920年過ぎのこと。フランシスコ・カナロ楽団を筆頭に多くの名楽団が活躍していましたが、当ロベルト・フィルポ楽団はこの時期他の追従を許さぬ演奏力持っていました。名曲が引きも切らず世に出ていた頃でもあり、優れたタンゴがトップクラスのオルケスタによって演奏されたこのCDはまさに珠玉にも譬えられるでしょう。
楽曲リスト
DISC1
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1. Tu Recuerdo
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2. Rosa De Sangre
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3. El Incendio
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4. El Calabozo
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5. Mentias
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6. Buenos Tiempos
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7. Que Lindo Es Estar Metido
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8. Yo Que Sone
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9. El Rasgueo
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10. Divinidad
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11. Atilio
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12. Plumitas
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13. No Hay Derecho
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14. Rie Payaso
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15. Miguelito
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16. Tango..Te Cambiaron La Pinta
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17. Perchita
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18. Mariquita
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19. El Magnate
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20. Rancho Embrujao
ロベルト・フィルポ楽団はアルゼンチン・タンゴ史上有名なオルケスタである。戦前すでに日本コロムビア社が日本へ紹介、名盤の数々をリリースしていた。現在タンゴ・ファンはだんだん高齢になっているが、往時のふくいくたる良きタンゴを懐かしむ方が多く、フィルポ楽団はカナロ、ロムート、パチョらと共にアイドル的存在。このCDはことに秀曲が多く、著名な「リエ・パジャーソ(笑え、道化師)」を筆頭に、この時期とみに演奏力が向上したバンドネオン陣が聴かせる名技が聴き逃せない。個々のレパートリーで言えば「エル・ラスゲオ」「ディビニダー」「プルミータス」その他「タンゴ・テ・カンビアロン・ラ・ピンタ」は出色の出来である。