母のために
スセナ・マイサニはタンゴ界を代表する女性歌手としてタンゴ最盛期の1920年代から50年代までの間に大活躍、多数のレコードを世にだし、日本でも戦前のビクター、コロムビアから名歌唱のレコードが発売され往年のタンゴ愛好家を大いに沸かせました。戦後の日本でのメジャー・リリースが皆無だっただけに、CD発売が大いに待たれていました。20の名曲を心ゆくまでご堪能いただけます。
アスセナ・マイサニは、ロシータ・キロガやメルセデス・シモーネ、リベルタ・ラマルケらと共にタンゴ界の大女性歌手として著名な存在だった。1920年代に著名なマエストロ、フランシスコ・カナロらの推薦で大舞台を踏み、アルゼンチン・オデオンやブランズウィック・レコードの専属として多くの作品を遺した。このCDには後者専属の30年前後のレパートリーから20曲が収録され、彼女自作の名曲「ペロ・ジョ・セ」をはじめディセポロ作「ジーラ・ジーラ」「母のために」などの名唱が続き、ファンにとってはまさに感涙もの。