テクノロジー・オヴ・ティアーズ
ジョン・ゾーン、天鼓、クリスチャン・マークレイが参加。緻密にサンプリング構築したスリリングな音響作品。
楽曲リスト
DISC1
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1. Sadness, its bones bleached behind us
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2. You Are What You Eat
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3. The Palace Of Laughter, the Technology of Tears
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4. Jigsaw
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5. Jigsaw Coda
当時最先端のデジタル音楽制作システムだったシンクラヴィアと、アナログな多重録音やテープ操作の両方を使って構築した88年のスリリングな音響作品集。いずれもロザリンド・ニューマンのダンス作品のための音楽。ギター、ヴァイオリン、ベース、ピアノ、ドラムス、ヴォイスなど、フリス自身の多重録音に、天鼓の鬼気迫るヴォイスとジョン・ゾーンの痙攣的なサックスをサンプリングし、そのエッジを鈍らせることなくハイテンションな音響を緻密に構築。クリスチャン・マークレイのターンテーブル演奏もアナログなサンプリングとして導入されている。ラルフ時代の自宅多重録音の発展形であり、後年の本格的な作曲活動につながる重要作。(解説:福島恵一)