スクリーム＆ドリーム Scream & Dream

アヴァンギャルドなグランジスタイルにより海外から高い評価を得た前作『Loveless』から早2年、遂にThe Salinger待望のフルアルバムが完成!!
制作期間に約1年を費やした今作は、これまでの緻密なエレクトロ・サウンドが陰を潜め、あくまで生音だけにこだわり抜くという精神的にも肉体的にも最も過酷な状況を乗り越えての作品となった。
サリンジャーの場合、ただの生音で録音するバンドとも、打ち込みを駆使したバンドとも一線を画し、一度サンプル音源を自分たちのスタジオで精密にプログラミングし、それをさらにバンドが持つ強靭なグルーヴによって力強くも奥行きのあるサウンドに押し上げ、最終的には生音だけに絞り込むというスタイルを一貫している。まさにこれこそが、今の時代に求められる最もモダンなサウンドクリエイトの一つなのではないだろうか。
事実、昨年の『Captain Phoniex(UK)』とのジャパン・ツアーをはじめ、カリフォルニア・オレンジカウンティのインディ・マガジン『スクラッチマガジン(US)』からのオファーを受け、北米大陸40都市以上をツアーする『Warped Tour』で配布された『Skratch Mp3 sampler CD, vol.42』にも参加する等、海外のバンドやメディアからその音を聞いて直接のオファーを多数受けているのも納得できる。
機械と生を巧みに操り、その両方をサウンドに求めるバンドは今の時代、いくらでも存在する。しかし、サリンジャーの場合は、それをさらにもう一歩踏み込んだ行程で音を録っているのである。機械と生。静と動。この二面性だけでは飽き足らず産まれたのが今回のアルバム『Scream & Dream』。前作『Loveless』で提示した音楽的な貪欲さをさらに追求し、そのサウンド全体に漲る気迫はもはや圧倒的!!究極とも言える形で完成した全12曲収録の大作である。
また、今作はアルバムのタイトルが示す様に、"Scream"と"Dream"という相反する局面を孤高なメロディーと唯一無二の言葉により、12のショートストーリーを1つのロードムービーを旅する少年の様な瞳で描かれている。
結成から10年、進化し続けるバンドが贈る究極のロマンス『Scream & Dream』遂に解禁!!