ＴＨＥ　ＳＩＸＴＨ　ＳＥＮＳＥ

名古屋在住のベースレススリーピースバンド。
シンディーローパー、ケイトブッシュ、美空ひばりをリスペクトする、名古屋屈指のボイストレーナーという顔も併せ持つボーカリストViVi。マニピュレーターからサウンドプロデュースまでこなすギタリスト鮎澤達也、ショット一つがすでにUKロックフィールなドラマー川口雄大。そんな三人からなるオルタナティブロックバンドだ。西野カナから竹内電気までのボイストレーナーをこなしたViVi、歌声の振れ幅や表現のそれは明らかに普通ではない。「七色の声を持つ」と言うとチープな表現になるかもしれないが、トラックを聴けばその意味は確実にリスナーに伝わるだろう。小さな身体の、魂の底から発せられる声は、それだけで必要十分なインストゥルメンツである事を誰もが再確認させられる。七色の声、はリアルサウンドなのだ。それを包み込むギターとドラムのソリッドなサウンドが揃って、ViViのサウンドが成立する。プログラミングされたサウンドさえ有機的に聴こえるのは、やはり歌が持つ絶対的な世界観によるものなのかもしれない全てを理解したからこそ、歌い、奏でられる「Love&Peace」。フェイクは一切無い。だから震える音が聴こえてくる。2010年、この三人がシーンに投げかける音が響き渡る。