ピアノ・デ・ソラール PIANO DE SOLAR
- アーティスト
-
ラサロ・バルデスLazalo Valdes
- レーベル
- 村上龍事務所
- 商品区分
- CD
- 発売日
- 2007/10/21
- 品番
- RYU0003
- 税込価格
- 2,933円
- ジャンル
- サブジャンル
- キューバン・ジャズ
- バーコード
ラサロ・バルデスは、革命後のキューバン・ジャズの中心人物の1人ボビー・カルカセースのジャズ系バンドで活動した後、1990年代前半に当時のナンバーワン人気サルサ系バンド、パチート・アロンソ・イ・ス・キニ・キニでリズムの要であるピアノを担当。その後1990年代半ば頃には自身のバンド、バンボレオを結成。マニッシュなスキンヘッズの女性歌手2人をフロントに据えるという当時のキューバではとても斬新なヴィジュアルも話題となり、一気にキューバの一流人気バンドへと登りつめていきました。しかしその人気の秘密はヴィジュアル面の目新しさだけではありませんでした。当時のトレンドであった、サルサのリズムを更に鋭角的に進化させたティンバと言われるグルーヴを軸に、全体に漂うジャジーな感覚が、まさにバンボレオしか持ち合わせていなかった新鮮なサウンドだったのです。それは、リーダー、ラサロ・バルデスの上記したような音楽歴に裏打ちされたものだったということが出来るでしょう。彼のソロ2作目となる本作は、そんな音楽経歴から得た感覚をさらにおしすすめた結果到達した、独自の音世界を繰りひろげています。取り上げた曲は、「マリア・カラコーレス」「ケ・ビバ・チャンゴー」「サンドゥンゲーラ」「ダンサ・ニャーニガ」「アレリのつぼみ」といったアフリ色強い大名曲と7曲の自作。どの曲も、他のキューバン・ジャズのアルバムに比べると音数は少なめなのにもかかわらず、かえってキューバのアフロ・ルーツ色がすーっとクローズアップされているのには驚きます。まさにミニマムでストイック、ここからキューバン・ミュージックの新しい方向性が見えてくるのでは、と思わせてくれるサウンド群です。
村上龍が全面プロデュースするキューバ音楽レーベル第3弾は、バンボレオのリーダーによるミニマム&ストイックな実験精神に満ちたキューバン・ジャズ・アルバム。