ELECTRIC CINEMA ELECTRIC CINEMA
ロンドンでレコーディングされた山本恭司の2ndソロ・アルバム。現地のミュージシャンが参加し、シンガー、キーボード・プレイヤーと共に作り上げたバンド・サウンドは、翌年(1983年)に解散したBOWWOWから次のVOWWOWへの足がかりとなり、山本恭司にとって大きな転機となった作品。
全曲、山本恭司によるデジタル・リマスタリング。
“The spot light is shining. The performer takes a bow.”まさにオープニングに相応しい歌詞で始まるこのアルバムは、僕にとって大きな転機となったアルバムだった。LONDONで現地のLast Fightというバンドに手伝って貰い、シンガー、KBプレイヤーと共に作り上げたバンド・サウンドはこの直後に解散してしまうBOWWOWから次のVOWWOWへの大きな足がかりとなり、これがなかったらVOWWOWは生まれていなかったかもしれないというくらい大きな意味を持っている。ファースト・ソロの『HORIZON』ではクロスオーバー的なアプローチを試してみたが、今度はスケールの大きなバンド・サウンドを表現してみたいと思っていた。曲は殆ど日本にいる時に書いておき、一緒にレコーディングしてくれる候補のバンドのテープをイギリスからいくつか送ってもらって選んだのがFirst Lightだった。やはりヴォーカルのBobの声に惹かれたのが大きかった。本当に素晴らしい声の持ち主だった。/山本恭司