ラ・アベントゥーラ LA AVENTURA

ファースト・アルバム『ラ・ヒラルディジャ』（KRS-030617L）で、キューバの多彩な音楽への深い理解に基づく音楽性をストレートに表出し、一躍注目を集めた女性中心のキューバン・ラテン・バンド、ラ・ヒラルディジャ。巷にあるサルサ・オンリー、ラテン・ジャズ・オンリーのラテン・バンドとは一線を画し、様々な表\\情を見せるサウンドは、女性ならではの優しさと男性顔負けのテクニックどちらも有する故でしょう。そんなラテン音楽ファンの間では周知となった彼女たちの待望の2nd作の登場です。まずは、出だしの１曲目。的確にリズムを刻むパーカッションとドラムスに加速度を加えるように切り込んでくるピアノ、ワイルドなトランペットにクールなフルートの組み合わせもなかなか、そして全体をどっしりと支えるグルーヴィーなベース。６つの音が渾然一体となって迫り来る、スピード感溢れるラテン・ジャズ。そして、そのパワーは３曲目で一気に爆発！暴れまくるリズムに、ハイテンションのホーン。バタを使ったサンテリアのリズムが、トランス感をさらに煽る。女だと思ってなめてかかると痛い目に遭いそう（笑）。　マジ、カッコいいです！一転、女性らしい繊細さと優雅さを見せるのは、スローなナンバー。特にラストの「Deseo Santo」。オルゴールを思わせるようなエレピと美しい旋律を奏でるフルートが印象的なナンバー。まるで子守唄のように、優しく包んでくれる。癒されます。