コントラステス CONTRASTES

●イラケレのメンバーとして、また『東京ジャズ』への自身のグループでの出演など、数度に渡る来日で日本でもお馴染みとなったイラケレ出身のサックス奏者セサル・ロペス。彼が、自身のバンド、アバナ・アンサンブルと放つキューバン・ジャズの真髄を効かせた最新作。本作では、キューバン・リズムをベースにしたジャズを全編にわたり聞かせてくれています。ゲストにサックス・カルテットを投入し、初期の彼らを彷彿とさせるようなブラス・セクションが前面に出た音作りにより、分厚くポリリズムが絡み合う迫力のサウンドを作り上げています。
●イラケレ・マナーで押しまくる自作３曲の他に、アドルフォ・グスマン、パブロ・ミラネースというキューバの先人の曲やジョン・コルトレーンの「レイジー・バード」、ジョアン・ドナートの曲などもキューバ流に編曲。特にデューク・エリントンの名曲「キャラバン」での高速且つスムーズで破天荒なアルト・サックス・ソロは、本アルバム最大の聞きどころです。