ガウチョス・モデルノス GAUCHOS MODERNOS

ギターを片手にアルゼンチン中のパブやライブ・ハウスを回り、78年頃にはフラメンコ、ボサノヴァ、フォルクローレをやっていたという経歴を持つ彼。最近ではマドリードでスペインの人気ベテラン歌手ホアキン・サビーナとも共演し、アルゼンチン国外でもキャリアを積んできました。
そんな彼の初ソロ作は、ガルデルの「SOLEDAD」や「NOSTALGIAS」などのタンゴ・クラシックを織り交ぜつつ、それらの楽曲を骨組みにしたオリジナルの曲を、ギターとコントラバス、カホンなどの南米の楽器をバックに淡々と歌い上げます。その音景色はノスタルジックですが古くささは一切なく、極めてモダンな響きは、ビーンズ・レコードより今年紹介され、玄人筋に大絶賛だったマレーナ・ムラヤの音風景と響きあうものがあります。
アルゼンチン独特の湿った抒情感に、こちらも先月ビーンズより発売され大絶賛品切れ中のリサンドロ・アリスティムーニョにも通じる詩情。ホルヘ・ドレクスレル等の南米系シンガーソングライター好きには大推薦です。\r
秋の夜長に大人の一時をどうぞ。リサンドロ・アリスティムーニョ『39℃』（BNSCD-738）,マレーナ・ムラヤ『ビアヘーラ-旅する女-』（BNSCD-737）,現在進行形のタンゴ・コンピレーション・アルバム、『ラス・クンパルシータス-タンゴ新世代による名曲集-』（BNSCD-735）と重ねてよろしくお願いいたします。