ノーマッド・クラブ LA VUELTA DEL MALON
- アーティスト
-
タンゴ・ネグロ・トリオTango Negro Trio
- レーベル
- BEANS RECORDS
- 商品区分
- CD
- 発売日
- 2007/10/21
- 品番
- BNSCD741
- 税込価格
- 3,080円
- ジャンル
- バーコード
タンゴの歴史に潜むアフロ・ルーツを追究する鬼才による、モダーン・タンゴ重要作!冒頭一曲目、いきなりサックスとベースによるファンキーなリフに跳ねまくる打楽器の連打、そしてブレイクの後、しわがれた強烈なヴォーカルが登場。「あれ、これ本当にタンゴのCD?」と思わず確認してしまいそうなタンゴ・アルバムが発売になります
【タンゴ・ネグロ・トリオ】というグループ名が端的に表しているように、本グループは、タンゴの歴史に潜むアフロ・ルーツな音楽性をクローズアップするために結成されたグループなのです。\nリーダー、フアン・カルロス・カセレスは、1968年からフランスを中心としたヨーロッパで活躍してきたタンゴのピアニスト、ヴォーカリスト兼トロンボーン奏者。タンゴ・カンシオーンの古典的ヴォーカル・スタイル、ピアソラ・タイプ、さらにタンゴ・エレクトロニカ(ゴタン・プロジェクトのエドゥアルド・カマロフとも共作歴有り)まで幅広く活動してきましたが、1990年代はじめより一貫して追い続けているのが、タンゴに潜むアフロ文化。「タンゴに黒人系のルーツがあることは私にとっては明白な事実だ」と公言し(実際、研究家の間でもその説は有力)、アルゼンチンや隣国ウルグアイに残る黒人系カーニヴァル音楽<カンドンベ>や<ムルガ>と<タンゴ>の親和性や融合を実際の音で証明してきました。さらに最近では、ブラジルやニューオリンズ音楽などまで視野に入れた音創りもする、まさにタンゴ界の鬼才。
今年71歳というカセレスは、画家・芸術家としても精力的に活動し(本作のジャケットの絵も彼の手によるもの)、そのサウンドも全く歳を感じさせないものです。バンド・アンサンブルからピアノ弾き語りのような曲まで、共通する感覚はファンキーさ。なのにタンゴ特有の艶も十分感じさせてくれる。そんな彼の集大成であり、最新作となるのが、本邦初登場となるこのアルバムなのです。