キエン・マンダ？ QUIEN MANDA?

●2000年の初来日、そして2005年から５年連続の村上龍氏による招聘で、日本でもキューバ?ラテン・ファンにとどまらない幅広いファンを獲得しているキューバのナンバーワン、サルサ系グループ、バンボレオ。キューバの特に若者の間で熱狂的に支持される“ティンバ”。ハード・サルサともいわれるこのスタイルは、1990年代後半に、それまでのサルサ系（コンテンポラリー・ソンなどとも呼ばれていた）に、ブラコン、ヒップ・ホップ、パン・カリブなどの要素を詰め込み、疾走するスピード感と腰に来るグルーヴ感を強調したものです。そんな数あるキューバン・サルサのバンドの中でもトップ・バンドとして君臨し続けているのがこのバンボレオです。
●リズムはまさにオリジナル・ティンバの凄さを聞かせてくれていますが、今作では、さらにメロディ面でもラサロ・バルデスの才能の凄さが全編で発揮。全10曲中ラサロの手になる８曲は、どれも一度聞いたら忘れられない楽曲ばかり。その歌心をさらに歌唱力の増したタニアが最大限に表現。踊るだけでなくリスニングとしても、最後まで一気に聞き終えてしまいます。