マイ・マイルス My Miles

「オパ・クパ」「ズィーナ」（ビーンズ・レコードより大好評発売中）などのイタリアの超個性的なブラス系ミクスチャー・バンドを率い、また「11/8RECORDS」のオーナーでもあり、ワールド業界はもとより世界中の音楽ファンから徐々に注目を集めているトランペッター、チェザレ・デッランナ。もともとジャズが本業のそんな彼、ついにとんでもない作品を発表した！！タイトル通りの全編「マイルス・デイヴィス・トリビュート！」というマイルス・サウンドの21世紀的再現アルバム！の登場です。とはいっても黄金カルテット時代までのアコースティックなマイルスではない。10年くらい前からジャズファンはもちろん、いままでジャズなど聴かなかったファン、特にクラブシーンや前衛シーンから熱い注目を浴び、菊地成孔氏をはじめ各シーンのトップアーティストが様々な形でリスペクトした（まあ大昔から人気でしたが）「エレクトリック・マイルス」の音を再現しました。基本的に小編成の打ち込みが中心なんですが、まったくスカスカな感覚はなく、あたかもマイルスの大人数のアンサンブルのライブを聴いているようです！もちろん「この手の音はさんざん、世界中のミュージシャンがやっているよ！」なんて言われてしまえばそれまでなんですが・・・いやいやいやそれまでではない！とにかくチェザレ・デッランナの生み出すサウンド、は多くのマイルス・チルドレンが作り出した音とはひと味も二味も違います！！大変ですよ！「ライブ・イーヴィル」「ゲット・アップ・ウィズ・イット」風のどぎついハーモニー＆ごつごつのリフ、「オン・ザ・コーナー」のファンク感覚、「デコイ」「TUTU」といったスペーシー系変態うねうねサウンド、もちろん、最晩年の「ミスター・パストリアス」的な泣きのバラッド・・・・・たまりません。