クレバー・ラビット
- アーティスト
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クレバー・ラビットCLEVER RUBBIT
- レーベル
- ヴィヴィド・サウンド
- 商品区分
- CD
- 発売日
- 2004/05/05
- 品番
- VSCD3105
- 税込価格
- 2,530円
- ジャンル
- バーコード
楽曲リスト
DISC1
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1. CHARLY GOES TO DISNEY LAND
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2. X'MAS IN 2030 AD
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3. MERCURY IMPULSE
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4. SHE IS THE CUTE !
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5. LET'S GO ART !
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6. FIGURE
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7. FELIX'S MAGIC BAG
パンクからニューウェイヴへと移行する70年代末のミュージック・シーンは、同時に急速な進化を見せるテクノロジーとの蜜月関係からバグルズ、ニュー・ミュージックといったグループを産み落とした。また、一方でそれまでアヴァンギャルドな展開を見せていたドイツからはクラフト・ワークが、また工業立国として栄華を誇っていた日本からはYMOが世界へと飛び出していった。無機質に繰り返されるビートから彼らはテクノ・ポップと呼ばれ、その近未来をイメージさせるサウンドは瞬く間に世界中に伝播していった。そんなテクノ・デリックな時代から少し遅れた頃、フィルムスを率いていた赤城忠治によってクレバー・ラビットは産声を上げた。けれども彼らはパウダー缶にCDと小さなブックレットを入れた唯一のアルバム『クレバー・ラビット』を残したままですぐに姿を消してしまう。彼らが幻と言われるゆえんは、要するに活動期間の短さと唯一の作品によるものである。けれども、そのアルバムが完成度の高いポップ・アルバムであり、加えて稀に見るファンタジックな作品だったから話はややこしくなる。もしも、彼らのアルバムがどこにでもあるようなものだったらクレバー・ラビットの名前もその作品もミュージック・シーンからは永久に抹消されていたに違いない。けれどもそうはならなかった。何故ならば多くのファンがこのアルバムの復活を望んだからである。名作は制作者によってではなく、それを聴くものによって生まれる。本作はまさにその言葉通りのアルバムだといってもいいだろう。 とにもかくにも長らく入手が困難だったクレバー・ラビットの作品が再び店頭を飾ることになっ たことに感謝したい。そして僕の心の中に小さな爆発を起こしてくれたアーティスト、 赤城忠治氏のポップ・ソングとテクノ・ファンタジアに乾杯!! ストレンジ・デイズ 岩本晃市郎