ゲイトリー:スティル・ラウンド (生産限定紙ジャケット仕様) GATELY: STILL 'ROUND
- アーティスト
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マイケル・ゲイトリーMICHAEL GATELY
- レーベル
- ヴィヴィド・サウンド
- 商品区分
- CD
- 発売日
- 2013/09/25
- 品番
- VSCD3572
- 税込価格
- 2,750円
- シリーズ
- BIGPINK
- ジャンル
- サブジャンル
- SSW / Acoustic Mellow / AOR
- バーコード
楽曲リスト
DISC1
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1. With You Today
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2. No Dry Change
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3. You Just Run Away
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4. Did The Mornin' Tell You
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5. You're Too Busy Being Free
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6. Country Ladies
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7. I Couldn't Love You More
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8. All Too True Blues
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9. Will You Be Here
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10. I Don't Know If I Should Love You (Lynn's Song)
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11. But Then Again
『ゲイトリーズ・カフェ』に続き、1972年にリリースされたセカンド・アルバム。リリース月は不明だが、前作が春だとすると、早くても秋もしくは年末だと考えられる。デビュー作はアル・クーパーの全面プロデュースだったが本作はロバート・ジョンとマイケル・ゲイトリー本人の共同プロデュース。レコーディングもニューヨークで行なわれ、デヴィッド・スピノザ、ジョン・トロペイ、リック・マロッタらニューヨークのジャズ・フュージョン、ロックのトップ・ミュージシャンが演奏を受け持っている。マイケル・ゲイトリーは、ヴォーカル、バックグラウンド・ヴォーカル、アコースティック・ギター、ロバート・ジョンはバックグラウンド・ヴォーカル担当。オルガン、ピアノだけでなく、メロトロン、ARP、モーグ・シンセサイザーが大きくフィーチャーされ、フックフットやポール・コゾフらイギリスのロック・ミュージシャンたちによるアーシー且つプログレ・ハード風味の英国ロックな音作りだった前作と較べ、ジャズ・フュージョン系を中心にしたスタジオ・ミュージシャンたちが演奏、生のストリングスを配した本作は洗練された端正なニューヨーク・サウンドに仕上がっている。収録曲の内、6曲がゲイトリーの作詞作曲、残る5曲がジョンとの共作という構成で「No Dry Change」、「Did The Mornin' Tell You」、「 All Too True Blues」等、単独作にはフォーキー、カントリー、グッド・タイム・ミュージック調の曲が目立つ。これは相方ロバート・ジョンにはない要素だろう。もろにナッシュヴィルなピアノやザル・ヤノフスキー風ギターやひょうきんなヴォーカルを聴くと、ラヴィン・スプーンフルあたりが好きなのだろうなとさらに親近感が湧いてくる。ジョンとの共作曲は、「You Just Run Away」、「You're Too Busy Being Free」、「I Couldn't Love You More」、「Will You Be Here」等、メランコリックで美しいメロディの作品が多く、ゲイトリーの髭面&巨体からは想像出来ない儚い歌声で「Fat man cries some heavy tears」なんて歌われると胸が締めつけられそうになる。
---長門芳郎氏ライナーノーツより-----