ライヴ・イン・ジャパン LIVE IN JAPAN
- アーティスト
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ローニンRONIN
- レーベル
- ヴィヴィド・サウンド
- 商品区分
- CD
- 発売日
- 2020/11/18
- 品番
- VSCD3990
- 税込価格
- 2,750円
- ジャンル
- サブジャンル
- SSW / AMERICAN ROCK
- バーコード
楽曲リスト
DISC1
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1. Out At Night
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2. Love’s Comin’ Into My Life
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3. Home At Last
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4. All I Can
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5. Hey Nadine
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6. It Touches Everyone
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7. Loner
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8. Independence Day
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9. Upon The Cross
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10. Here Come The Runner
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11. Slide Slow
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12. Feels Right
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13. Around And Around
世の中には信じられない嬉しいことが起きる。その昔、強烈なロックに乗せてカリフォルニアの景色を運んできたバンドが、約40年を経てこの日本で再会した。奇跡のような再会と、新たな出会いを刻む至福のとき、会場を満たした沢山の笑顔を思い出しながら、ロックが、ロックンロールが、過去と未来を繋ぐ大切な言語だということを改めて実感する。
ワイルドにギターがかき鳴らされ、シンプルだが強いビートが叩き出される。夜の通りをさまよう男たちの想いがロックの熱気に紛れて吐き出される。その瞬間、約40年という長い歳月は一気に消え失せ、奇跡的とも思える再会を、あるいは人によっては初めての出会いを祝う空気が会場に満ち始める。これが、ローニンの来日公演の幕開けだった。
ワディ・ワクテル(リード・ヴォーカル、ギター)、ダン・ダグモア(ギター、ペダル・スティール、ヴォーカル)、リック・マロッタ(ドラムス)、スタンリー・シェルダン(ベース)、この4人がステージに並んでいる。そのたたずまいは、懐かしいようでいて、潔いというか、なんとも気持ちの良い溌溂とした存在感を放ち続けた。ライヴの間中、幾度となくワディは、約40年ぶりの再会への喜びを語り、そして感謝の思いをそこに重ねた。むしろそれは、ぼくらのほうが彼らに伝えたい、少なくとも同じ思いだったに違いない。
4人が喜々として演奏するその姿を前に、ロックとは、ロックンロールとは、過去と未来とを繋げる言語なんだと高らかに表明しているような気さえしたものだった。聴き終えた後、会場には笑顔があふれていた。幾つかの笑顔との別れを惜しみながら、ぼくは、心地の好い余韻とともに帰路に就いた。そこにいた皆さんも、きっとそうだったに違いない。そして、その場に足を運ぶことができなかった皆さんも、このアルバムで、同じような思いを共有していただけるはずだ。 <天辰保文氏ライナーノーツより抜粋>