ボーン・ア・ルーザー (生産限定紙ジャケット仕様) BORN A LOSER
- アーティスト
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ジェイムズ・マッカーシーJAMES MCCARTHY
- レーベル
- ヴィヴィド・サウンド
- 商品区分
- CD
- 発売日
- 2012/08/22
- 品番
- VSCD5059
- 税込価格
- 2,750円
- シリーズ
- BIGPINK
- ジャンル
- サブジャンル
- SSW
- バーコード
ニック・ドレイクを想起させるSSW、ジェイムズ・マッカーシーの激レアプライヴェート盤。(オリジナル・リリース:1971年/Private Label)
楽曲リスト
DISC1
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1. BORN A LOSER
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2. BOTTLE OF WINE, ANOTHER DAY
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3. WHO AM I
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4. NO WHERE TO GO
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5. DANDELION IN SUMMERTIME
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6. SHE FALLS LIKE THE RAIN
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7. LOVE, LOVE, THIS WHOLE WIDE WORLD
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8. BIRDS SING, BELLS RING
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9. I'M JUST A POOR BOY, BABY YOU
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10. HEY, MISTER SUN
■レーベルは、アメリカ、カンサス州北東部のローレンスに本拠を置く<オーディオ・ハウス>。この『ボーン・ア・ルーザー』は、ジェイムズ・マッカッシーの唯一のアルバムとして71年にリリースされた(オリジナルLPはクリアブルー盤)。売れそうにないジャケットの雰囲気には、最初から売れることを期待していないアーティスト本人の気持ちが重なっている。しかしそれが成立してしまうのも<SSW>ならではの孤高の世界。たとえば色濃く孤独感を滲ませて夜更けの酒場でぶつくさ言っているような初期のトム・ウエイツの歌と違って、マッカーシーの場合、誰ひとりいない客席の小さなクラブで、一人弾き語りで歌っているような風情がある。「生まれながらの敗者は、人生がつづくかぎり放浪しなければならない」と歌われる[1]をはじめ、収められたどの曲からも、自分1人の部屋の窓から外界を眺めているような、あのニック・ドレイクの名作ファースト『ファイヴ・リーブス・レフト』の表ジャケットのキャラクターを想起させるようなイメージが伝わってくる。さらにドレイクつながりで言うなら、 [9]と「プア・ボーイ」(『ブライター・レイター』収録)という曲タイトルの一致は偶然だとしても、「太陽よ、雨を降らす雲を出して、晴天の空を消してくれ」と歌われる[10]は、『ファーヴ・リーブス・レフト』のラストに収められた「サタデイ・サン」に呼応しているようにも思える。本人の経歴とともにすべては謎に包まれている。