処女航海 (生産限定紙ジャケット仕様) MAIDEN VOYAGE
- アーティスト
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フル・セイルFULL SAIL
- レーベル
- ヴィヴィド・サウンド
- 商品区分
- CD
- 発売日
- 2012/09/26
- 品番
- VSCD5061
- 税込価格
- 2,750円
- シリーズ
- BIGPINK
- ジャンル
- バーコード
アメリカ、ワシントン州シアトルの4人組フル・セイルが残した唯一のアルバム。(オリジナル・リリース:1976年/Private label)
楽曲リスト
DISC1
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1. Sailin' Along
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2. Song For Tara
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3. Most Of The Time
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4. My Way Of Livin'
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5. Just Another Day
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6. Lady Lost
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7. Cage
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8. How You Do
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9. Taxi Drivin' Blues
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10. Sunday Mornin'
■ジャケットの写真と呼応するように、波を切って進むヨットのイメージか、アルバムは波しぶきとマットのきしむ音のSEからスタート。みずみずしいハーモニーをフィーチャーしたアコースティック・ロックは、CSN&Yに代表されるような西海岸のそれとは異なったテイストをもっている。4人のメンバーは、ブルース・マッケイガン(ヴォーカル、ベース)、ティミー・ディーハン(ピアノ、シンセサイザー、ヴォーカル)、デヴィッド・A・トリブル(ギター、ヴォーカル)、ジェイムズ・キャロル(ドラムス)。全10曲すべてオリジナルで、ディーハン作のアコースティックの小品[6]を挟むような形で、マッケイガンのオリジナル[1][3][5][7]とトリブルのオリジナル[2][4][6][9][10]が交互に並ぶという構成。リード・ヴォーカルのパートもふたりがそれぞれに担っている。マッケイガンは、メロウでブリージーなフォーク・ロック、一方のトリブルは、カントリー系SSW然としたルーツ寄りのナンバーを得意としていたようだ。[1][3]あたりの西海岸ロックとコンテンポラリー・ハワイアンをミックスしたような独特の雰囲気は、本盤の大きな聴きどころ。一方で、[3][5]のどこか無国籍ポップふうなテイストには、たとえばイギリスのセイラーやボストンのオーケストラ・ルナといった、同時代のモダン・ポップとの親近性も感じさせる。ややビブラートの効いたトリブルのヴォーカルは、英国のSSWキャット・スティーヴンスを思い出させるなど、当時のアメリカのローカルな作品ならではの発見も楽しめる。