ボビー・キーズ　（生産限定紙ジャケット仕様） BOBBY KEYS

■『レット・イット・ブリード』（69年）から『スティッキー・フィンガーズ』（70年）、『メイン・ストリートのならず者』（72年）など、一連のローリング・ストーンズの傑作アルバムに参加したことでも知られるセッション・サックスの名手ボビー・キーズが、72年にワーナーからリリースした唯一のソロ・アルバム。アメリカ、テキサス州生まれで、終生の友となったキース・リチャーズとは奇しくも同じ生年月日。60年代初期から、エルヴィス・プレスリーやディオンらのレコーディングに参加。その後、デラニー＆ボニー＆フレンズ『オン・ツアー』（70年）やジョー・コッカー『マッド・ドッグス・イングリッシュ・メン』（70年）などに参加してＬＡスワンプ・シーンの影の立役者として活躍。ストーンズ以外にも、イギリスでも貴重なバイ・プレイヤーとして絶大な人気を博した。エリック・クラプトンのファースト・ソロ『エリック・クラプトン』（70年）の他、ジョージ・ハリスン『オール・シングス・マスト・パス』（70年）、リンゴ・スター『リンゴ』（73年）、ジョン・レノン『心の壁、愛の橋』（74年）といった元ビートルズの各ソロ作でのバッキングは有名。本盤の参加ミュージシャンも、エリック・クラプトン、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター、ジム・ゴードン、デイヴ・メイソン、フェリックス・パパラルディ、ジム・プライス、レスリー・ウエスト、ジャック・ブルース、ニッキー・ホプキンス、コーキー・レイング、カール・レイドル、クラウス・ヴーアマン他、その広範なセッション活動を反映するように豪華なメンバーが勢ぞろい。全曲インストで冒頭からそのパワフルなブローを看板に、全メンバーが一丸となって最高にグルーヴィーなアンサンブルを繰り広げている。