ポエッツ・ニード・ザ・レイン(生産限定紙ジャケット仕様) POETS NEED THE RAIN
- アーティスト
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ティム・マーフィーTIM MURPHEY
- レーベル
- ヴィヴィド・サウンド
- 商品区分
- CD
- 発売日
- 2012/12/19
- 品番
- VSCD6027
- 税込価格
- 2,750円
- ジャンル
- サブジャンル
- SSW
- バーコード
楽曲リスト
DISC1
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1. Baby You & Wine
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2. Poets Need The Rain
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3. Goodbye Home Goodbye
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4. Your Sweet Memory
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5. My Sister Telephoned
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6. Sophie
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7. God's Growin' Greener Grass In Gainesville
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8. Barroom Conversation
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9. Egotiist
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10. If I Buy You A Beer, Babes
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11. In Support Of Era
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12. I'll - A - Gator
現在は日本の獨協大学や神田外語大学でも教鞭をとる英語教師であるティム・マーフィーは、70年代の約7年間、一年のうち9か月を地元のフロリダ、3か月をヨーロッパ各地(スイスのクラン・モンタナやバーゼル、そしてフランスのパリ)に滞在して過ごした。本盤はその間に書きためられたオリジナル12曲からなる78年のファースト・アルバム(マーフィーにはもう1枚、スイス録音によるセカンドがあるらしい)。録音はフロリダのゲインズヴィルで78年10月から79年3月にかけておこなわれている。ジャケットの印象からは、アシッド臭もある弾き語りスタイルの内省的なシンガー・ソングライター・アルバムを想像してしまいそうになるが、いい意味でその予想は裏切られた。女性ヴォーカル(キアステン・ハート)の歌いだしのあとをフルートが静かに取って代わり、あとはマーフィーのアコースティック・ギターの繊細なアルペジオとヴォーカルに寄り添うように、さらに女性ヴォーカルが優しくハーモニーをつけていく[1]。そこから生み出される、時間がゆっくりと流れるような感覚が心地よい。以降3曲にフィーチャーされているもうひとりの女性ヴォーカル(ダイアン・エンウォール)の細く澄み渡りながらなお深みのある歌声にも耳を奪われる。マーフィーの作る曲には、その温厚なパーソナリティを伝えるような親しみやすいメロディがあり、カトリーヌ・ハート(少女)をフィーチャーした[9]などは、歌いだしのタイミングを間違えてのクスクス笑いがなんとも可愛らしい、まさしく子供と遊び戯れているような上質の<チルドレン・ミュージック>の趣がある。シンプルなプロダクションながら、3人の女性ヴォーカルと全編に渡ってフィーチャーされたフルートが生み出すファンタジックな世界は唯一無二。
(オリジナル発売:1978年)