ブルー・ナビゲーター（生産限定紙ジャケット仕様） BLUE NAVIGATOR

時にホーリー・モーダル・ラウンダーズと行動を共にし、またある時はヤングブラッズのラクーン・レーベルの為にアライ熊のロゴマークを描く。画家とミュージシャンの生活を、気ままに行き交う奇才、マイケル・ハーレイ。トラディショナルなカントリー・フォークを換骨奪胎して、きわめて自然体で、誰にも真似のできない、ヒップでとびきりポップな音楽を創り上げるその才能は、65年のフォークウェイズからのファースト・アルバム以来、いまも変わっていない。本盤『ブルー・ナビゲーター』は、84年、ヴァーモント州の片田舎にあるスモール・レーベル＜ルースター・レコード＞からひっそりリリースされたもの。さらにレーベル・オフィスの火事によるマスター・テープの焼失といった災難に見舞われ、マイケルの全カタログ中、もっともレアなアイテムとして知られていた。熱心なファンの間では、『ハヴ・モイシー！』や『ロング・ジャーニー』などと並ぶ彼のベスト・アルバムとも称されている。81年6月録音の2曲[1][7]を除き、83年5月から11月にかけての録音で、メンバーは、マイケル（ヴォーカル、ギター、ピアノ、フィドル、バンジョー）以下、元ダン・ヒックス・アンド・ヒズ・ホット・リックスのジョン・ウェバー(エレクトリック・ギター)以下、デリック・セルマー(ベース[1])、ティム・ベイカー(ドラムス)、スペンサー・ルイス(フィドル[4])、ウィリアム・ライト（リズム・ギター、マンドリン）、ゴードン・ストーン（ペダル・スティール）、ナンシー・ビーヴァン（ヴォーカル）、ピーター・ライリー（ヴォーカル、ベース）。自伝的な代表曲「オオカミ男」の再録を含む、いつものマイケル節が聴けるという意味でもファンにとってはマスト・アイテムであると同時に、初心者にとっての「最初の1枚」としても格好の作品に仕上がっている。