オブラス2 オ・プロ・ド・ガト Obras 2
- アーティスト
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クアルテート・エヂソン・マシャードQuarteto Edison Machado
- レーベル
- ヴィヴィド・サウンド
- 商品区分
- CD
- 発売日
- 2004/12/15
- 品番
- VSCD9055
- 税込価格
- 2,750円
- ジャンル
- バーコード
楽曲リスト
DISC1
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1. ENDYRA
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2. LIU
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3. O PULO DO GATO
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4. MR. MACIEL
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5. SARAH
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6. ASA BRANCA
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7. MR. MACHADO #2
■第1期ボサ・トレス、セルジオ・メンデスのボサ・リオ・セクステット、リオ65トリオで活躍した希代の名バテリスタ、エヂソン・マシャード率いる5重奏団は、コルトレーン、モード期のマイルスの路線を踏襲した精神性の高い音楽観を提示している。サウンドは前作『Obras』からさらに進化し、新たなる高みの域に到達! そこにマシャードの爆裂ドラムが加わって、肉体面からもリスナーを喚起、鼓舞する。
■ボサ・トレスがソニー・シモンズ、クリフォード・ジョーダン、プリンス・ラシャと共演した『Jazz Tempo, Latin Accents!』で展開されるサウンドにも似た激渋の「Endyra」、ジョン・コルトレーンの名曲「The Night Has A Thousand Eyes」がサンバの2ビート的な解釈を経て、甦ったとも言える「O Pulo Do Gato」、マシャードの速射砲ドラムとアグレッシヴなアンサンブルを奏でる管楽器がスリリングに交錯する「Mr. Maciel」、典雅なメロディーを形作るトロンボーンとリズミックなピアノが印象的な古典「Asa Branca」、マシャードが弾き出すド迫力のサンバ・ビートとフリー・ジャズのイディオムが合体した、文字通り「ジャズ・ボサ・ミーツ・フリー・ジャズ」的様相を見せる「Mr, Machado #2」。とにかくとんでもない緊張感が全編を支配する1枚だ! しかもゲストにトロンボーンの名手エヂ・マシエルが名を連ねて、歴史的名演に華を添えている。きっと本作を聴けば、「ブラジル音楽とスピリチュアル・ジャズとの邂逅」という言葉が、決してフロックでないことを思い知らされるだろう!
■J.T.メイレリス、ヴィクトール・アシス・ブラジル、モアシール・サントス、テノリオ・ジュニオールといったジャズ・ボサに精神的な側面をもち込んだアーティストたちが好きなブラジル音楽ファンなら、本作を熱狂的に迎え入れるのは間違いなし。しかも名演奏家エヂソン・マシャードのリーダー作だけに、ストレートなボサノヴァ愛好家やクラブ畑からも注目を集めることだろう。それに『Obras 2』のサウンドの特性から、コルトレーン、ファラオ・サンダース、サン・ラをフォローする層に発信していくのも効果的である。
■解説:北浦知司(MUSIC CONCEPTION)