サムシング・フォー・エブリワン
- アーティスト
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ドン・カニンガムDon Cunningham
- レーベル
- ヴィヴィド・サウンド
- 商品区分
- CD
- 発売日
- 2003/05/20
- 品番
- VSCD9300
- 税込価格
- 2,750円
- ジャンル
- バーコード
楽曲リスト
DISC1
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1. Angelina
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2. I'm Your Slave
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3. Quiet Village
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4. Tabu
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5. Manha de Carnival
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6. Sylvie
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7. Samba de Orpheu
■トップ・クラスのジャズDJの中でも、長らくジャイルス・ピーターソンのみが所有していた、正に「幻の一枚」にして「究極の一枚」!! その後日本でも元U.F.O.の松浦氏を始め、ほんの一握りのDJしか所有することが出来なかった!! 本作はイージーリスニングとアフロ・キューバンとジャズとサンバが世にも稀な邂逅を遂げた、音楽史的に見ても本当に有り得ない究極の一枚。
■ジャイルス・ピーターソンが「ここぞ」という時に、必ずと言ってよいほどプレイしてきたこのアルバムは’80年代後期から、「ディングウォールズ」といったダンス・ジャズ・ムーヴメントのメッカで「聖典」と化していた。以来、20年あまりにわたって、彼にプレイされ続けてきた本作を入手するのが、多くのジャズDJ/コレクター達の長年の夢だった!!
■もともと、本作はドン・カニンガムのコンサート会場でのみ配られたもので非売品だっただけに、当時プレスされた枚数は、たったの500枚!この数字が、いかにレアかを雄弁に物語っている。ドン本人も、このアルバムの存在を知っている人がいるというのを知って、大いに驚いていたとのことだ。最近では、e-Bayのオークションで$1,200もの値がついていたのも記憶に新しい!
■本作での最大の注目ナンバーは、イージー・リスニングのクラシックスとして名高い「タブー」。エスペン・ホーン(ボビー・ヒューズ)も、まんまサンプリングしていたこのトラックはボッサ・ビートから、ワルツ、そして再びボサへとなだれ込むキラー・チューン中のキラー・チューン!ワルツへと進行する際の乱れ打つパーカッションの音圧の高さも尋常でない。あえて言えば、クァルテット・トレ・ビアンの「ボス・トレ・ビアン」や、ディー・フェリス・トリオの「ナイチンゲール」にさらなるスゴ味を加えた感じか!?
■「Black Renaissance」に続き、Ubiquity / Luv N' Haightが又もや凄いリイシューを。Don Cunningham率いるカルテットが1965年に残した本作、元々僅か500枚のみのプレスで、今や10万円を超す激レア盤なのだが、10年程前にロンドンのクラブ・ジャズ・シーンに紹介されて火が付き、知る人ぞ知るカルト・アルバムとなった。しかし、実際にその盤を手に入れることが出来たDJは極僅かで、日本でも元U.F.O.の松浦氏始めほんの一握りのDJしか所有していない、正に幻の1枚という言葉が相応しいアルバムだ。このアルバムの名前を知らしめるきっかけとなった作品は"Tabu"。エキゾティック音楽の定番として知られるこのナンバーを、Cunninghamはパーカッシヴなジャズ・サンバ風アレンジで演奏。クールなヴァイブやピアノの合間に時折挟まれる掛け声がミステリアスなムードを高め、そして中間ではワルツ・ビートに変わり、更に怒涛のデスカルガへと突入。Bobby HughesことEspen Horneが"Magnetica"でサンプリングしたことでも有名だが、このオリジナルは何度聴いても物凄い。他にも"Quiet village"や"Samba de Orpheu"をカヴァーしており、これらのアレンジもかなりイッている。単なるイージーリスニングと思って聴いたらとんでもない。イージーリスニングとアフロ・キューバンとジャズとサンバが世にも稀な邂逅を遂げた、音楽史的に見ても本当に有り得ない1枚なのだ。(小川充/DMR)