サルサ SALSA

■フランス領海外県マルティニーク生まれ／在住のパーカッショニストにしてSSW ピエール・マイゼロワが79年にひっそりと仏の小レーベルからリリースしていた幻の作品!!

■本作の最大の魅力は何と言っても作品の冒頭を飾る奇跡の名曲「Leve Leve」。同曲はクボタタケシ氏がMIX CDに収録したことでも既に話題沸騰中。その素晴らしさについて語るは愚の骨頂と言う事で、あえてコメントは控えさせて頂きます（笑）。カリブ海に浮かぶフランスと言う特異なシチュエイションを見事にマイゼロワ流のメロディに乗せて体現した物であり、「Leve Leve」に代表されるボッサ/サンバテイスト、ラテンを軸にカリプソ、ビギン等多彩なエッセンスを凝縮した魅力溢れる作品です。\

■チャチャチャのリズムに乗せ陽気な歌声を聴かせる「Mi Bagail」、裏「Leve Leve」と呼ぶに相応しい、泣きのメロディと心地良い込み上がり感が絶妙の名曲「Tiembe Raid」、メロウに揺らめくシンセの響きに、ヴォーカルと掛け合うようなフェンダーローズの音色も気持ち良すぎる「Bo Canal」の2曲のビギン・ボッサ、激しいイントロのドラムブレイクから高速調のカリプソへと展開して行く「Soso」、ハウス系のDJが興味を示してもおかしく無いような打ちっぷりと飛ばしっぷりのパーカッションナンバー「Foyal」、「Madinina」等、盛りだくさんの好内容!!

■また、完全に余談ですが、本盤のレアリティに関しましても触れるまでも無いレベルで、元々インディレーベルからのひっそりとしたリリースであり、個人的にも過去10年間近くのフランス現地での買付でも、たったの数回しか出会った事の無いレベルです。経験上(あえて引き合いに出すなら)、あのレ・マスクなんかよりも遥かに見つからないレコードであると思います。それほど希有な存在であると思われます。（ディスク・デシネ/丸山氏談）

■解説：丸山雅生(ディスク・デシネ)