ソー・スラム・イット! SO SLAM IT!
- アーティスト
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チャーリー・ハーンショウ・カルテットCHARLIE HEARNSHAW QUARTET
- レーベル
- ヴィヴィド・サウンド
- 商品区分
- CD
- 発売日
- 2005/11/16
- 品番
- VSCD9325
- 税込価格
- 2,750円
- シリーズ
- Production Dessinee
- ジャンル
- バーコード
楽曲リスト
DISC1
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1. YESTERDAY'S WALTZ
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2. FANBELT
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3. SEVENTY FIVE
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4. ANGIE'S MOM
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5. SO SLAM IT!
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6. CASSOCKS
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7. JANE'S LITTLE WALTZ
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8. ONCE OR TWICE
■英国はバーミンガム生まれのアルトサックス奏者チャーリー・ハーンショウ。彼自身の名義での初のリーダー作となる1990年の知られざるモダンジャズの傑作。彼は決して有名なプレイヤーではありませんし、比較的若い世代(1956年生まれ)に属する彼は60年代の英国ジャズの黄金期を体験して来た訳でもありません。また、その知名度においてはピアノのピート・ヤコブセンがコアなジャズファンにその名を知られる程度です。が、主役はあくまでも彼自身のどこまでもメロディアスなアルトサックスと、切なく心に染み込むようなメロディを書く作曲能力でしょう。聴けば聴く程深く、情感が溢れ出し、またその人なつこいメロディゆえ、若い世代のジャズファンや、ジャズに対して難しいイメージを持っているリスナーにも十\\分アピール出来る知られざる傑作です。
■作品の流れをそのまま占うかのようなメロディアスな序章から一転、高速調のモーダル風リズムに乗せ駆け抜ける「Yesterdays Waltz」、ストレートな4ビートと小粋なメロディがマッチした「Fanbelt」、イントロのドラム・ブレイクがインパクト絶大な「Seventy Five」はそのイントロとは裏腹に作品中最も美しいメロディの1曲。同様の泣きのメロディが心に沁みる「Angie's Mom」に、タイトル曲ではオールドスタイルの演奏ながら深みのあるプレイでアクセントを付け、再び軽快な4ビートの小曲「Cassocks」を経て作品はハイライトへ向かいます。静的なハイライトは、何度聴いても心に染み込む切ないメロディが素晴しいスロウワルツの「Jane's Little Waltz」、そして続く大名曲「Once or Twice」は動的なハイライトと言い切って間違いないでしょう。ジャズサンバ的な疾走館溢れるビートに乗せ、丁寧に丁寧に吹込まれる美しくもキャッチーなテーマが程よく繰り返され、チャーリーの真骨頂とでも言うべきソウルフルに込み上がるソ\\ロパートに至っては、えも言われぬ高揚感に駆り立てられます。それらを陰で支えるピートのピアノや、程よくロールするベースラインを含むリズム隊の実力も忘れる事は出来ません。英国産のジャズ作品と括る前に、全編に貫かれたメロディセンス、ダンサブルなリズムワークにも注目して頂きたい作品です。
■解説:丸山雅生(ディスク・デシネ)
■豪華デジパック仕様