ビアギッテ・ルゥストゥエア BIRGIT LYSTAGER
- アーティスト
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ビアギッテ・ルゥストゥエアBIRGIT LYSTAGER
- レーベル
- ヴィヴィド・サウンド
- 商品区分
- CD
- 発売日
- 2008/11/05
- 品番
- VSCD9348
- 税込価格
- 2,860円
- シリーズ
- Production Dessinee
- ジャンル
- サブジャンル
- FREE SOUL
- バーコード
楽曲リスト
DISC1
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1. VORES EGET LILLE STED(Pretty World)
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2. MANDEN PA HOJEN(Fool on the hill)
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3. NAER VED DIG(They long to be close to you)
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4. JEG VENTER PA ET VINK(Gimme little sign)
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5. BIRGER(Sunny)
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6. GA DIN VEJ(Wight is Wight)
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7. CHRISTINA(Tristeza)
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8. PA REGNBUEVEJ(Make it with you)
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9. ALDRIG BLI’ FORELSKET MER’(I’ll never fall in love again)
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10. SA HAR VI HINANDEN(Melting Pot)
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11. VIS MIG EN VEJ(Sometimes)
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12. SMILENDE SUSIE(Pretty Belinda)
現在も、デンマークを拠点に音楽活動を続ける女性シンガー、ビアギッテ・ルストゥエア。1960年代には、シンガーとして活動を始めていた彼女が、1970年に発表した、セルフタイトルの名作「ビアギッテ・ルストゥエア」が、豪華な紙ジャケット仕様の国内盤として再々発。数々のガイド本やレビュー等でも別格の扱いで取り上げらる本作の内容の良さを疑う余地は全くもってありません。ビアギッテの可憐で優しげな歌声は、聴く者全ての気持ちを安らげ、デンマークの名ジャズメンが脇を固めるバックの演奏は、洗練を極めます。さらには本作が、当時世界中の音楽シーンを席巻した、セルジオ・メンデス&ブラジル 66のヒット以降の影響下で、”北欧”で制作された作品である事も注目でしょう。その結果として、本作に刻まれている清々しい音色の数々は現在も、また今日以降も色褪せる事無く語り継がれていくハズです。まさしく至高の名作と言えます。
本作の素晴らしさを語る上で、決して外す事が出来ない名曲(名演)が、オリジナルのレコードでは、各面のオープニングを飾る二曲。「Pretty World」と言う英題でも知られる、ブラジルのピアニスト、アントニオ・アドルフォ作の名曲「Sa Marina」のカヴァー「Vores eget lille sted」は、緩やかなギターのイントロからしてミラクルな儚い名演で、もはやこの一曲だけでも名盤と認定されてもおかしく無い、切なくも感動的な極上曲です。「静」のハイライトが前者であれば、「動」のハイライトは、九人のあどけない子供達と、爽快なサビのコーラスを歌い上げる最高のハッピーチューン「Christina」でしょう。ブラジルの名曲「Tristeza」をデンマーク語でカヴァーしたこの曲は、ただ一言「ピース!」な、キラーチューン。ここまで幸せを運んでくれる曲って、滅多な事では出会う事が出来ません、と言うかまず「ありません」。これら二曲に加え、当時の欧米のヒット曲の数々を、洗練のボサノヴァアレンジで歌った、他の楽曲もクオリティが高く、カーペンターズのヒットで知られるバカラック作の「Close to you」、「I’ll never fall in love again」、ボビー・ヘッブのヒット曲「Sunny」や、ビートルズの「Fool on the hill」など、ビアギッテの麗しい歌声で歌われる事によって、さらに輝きを増した楽曲の数々がバランス良く収められています。正直、こんなコメントを書いてる事自体がアホらしいと思える(し、実際にそうでしょう…)位に素晴らしい、ホントの意味で”奇跡の名作”なのです。聴いてもらえば分かると思いますが…
以前に一度だけCD化されたものの、リリース元の倒産により廃盤となっていた作品を、遂にプロダクション・デシネが豪華デジパック仕様で復活させました。しかしそのリリースですら、1年も経たない内に即完売と言う事で、さらにクオリティをアップした豪華なA式仕様の紙ジャケット装で再登場です。CDが売れないご時世にも確実に売れ続ける名作。本作には、世の中の流行り廃りは一切通用しないことが、改めて証明されています!