マイ・ヴォーカリーズ・ファン・フェア My Vocalese Fun Fair
- アーティスト
-
ジョルジオ・トゥマNULL
- レーベル
- ヴィヴィド・サウンド
- 商品区分
- CD
- 発売日
- 2009/06/17
- 品番
- VSCD9358
- 税込価格
- 2,530円
- シリーズ
- Production Dessinee
- ジャンル
- サブジャンル
- Bossa Nova/Guitar Pop
- バーコード
美しい日差しが差し込む南イタリアの古都・レッチェ生まれの若きSSW、ジョルジオ・トゥマ。ザ・クラッシュを聴き育ち、ステレオラブの音楽性に衝撃を受け、自らも音楽活動にのめり込んだ彼が、Tuma名義の隠れ名作『Uncolored (Swing'n'Pop Around Rose)』を経て、仲間達と共に吹き込んだ傑作『マイ・ヴォーカリーズ・ファン・フェア』が、神戸・プロダクション・デシネよりリリース!
多大な影響を受けたと言うのが、ザ・クラッシュにステレオラブ。幼い頃から慣れ親しんだ、エンニオ・モリコーネ、アルマンド・トロヴァヨーリ、ピエロ・ウミリアーニ等による素晴らしいイタリア映画音楽の数々は勿論、インディポップ、ギターポップなどのリアルタイムの音楽的背景を軸に、マルコス・ヴァーリ、アントニオ・カルロス・ジョビン、アストラッド・ジルベルトなどのボサノヴァの名作群、フリーデザイン、ブライアン・ウィルソンなど、現在で言うところのソフトロック的な作品のエッセンスまでを加え、マーヴィン・ゲイ、カーティス・メイフィールドなどのニューソウルの影響すら感じさせる、とにかく多様なフィーリングを、独自の感性、最高級のメロディセンス、上質のアレンジに加え、愛らしさと優しさに満ちあふれた自らのハイトーン・ヴォイスで聴かせる、極上のイタリアン・ソフト・ボサ・ポップの奇跡的な名作が、本作『マイ・ヴォーカリーズ・ファン・フェア』なのです。
ラブリーなアニメーションが印象的なビデオクリップも素晴らしいリード曲「Let's make the Stevens cake!!」を聴けば、そのセンスの良さは一瞬で分かるでしょう。柔らかいフルートが描く愛らしいメロディ、小粋なボサノヴァのリズムに乗せて歌われるドリーミーなこの名曲は、まさに本作のハイライトと言うべき問答無用の大名曲。同じく、美しいピアノがリードする、女性Vo.とのデュエットで歌われる優しげなM-6や、小気味良い爪弾きギター、添えられたピアノの儚げな音色、囁くような歌声も秀逸なM-13、終盤のドラマチックなスキャットパートが感動的なM-2、ソフトなアコギと、呟くようなスキャットの織り成すハーモニーがとにかく美しいオープニングの「Introduction」などのセンス溢れるボサノヴァ群に、ワルツ調のM-12、60’sポップ?ソフトロック・ファンもビックリのサニーポップM-3、一転、絶妙のグルーヴ感で迫るM-7、M-8、M-9辺りは、フリーソウルファンにもバッチリのグルーヴィーな楽曲群で、とにかく各楽曲のクオリティが異常なまでに高い。さらには、アルバムとしての完成度の高さが尋常でなく、まるで予期せずに出会った感動的な映画のような素晴らしさは、ジョルジオ・トゥマと言う天才・アーティストの格違いのセンスの良さ、心温まるようなフィーリングそのモノなのです。またバックを務める、Os Tumantes(勿論、ブラジルの高名なグループ・Os Mutantesのもじりですが、こう言うセンスの良さも抜群!)の洗練された演奏や、ジャジーで奥行きを感じさせるアレンジメントも秀逸で、この作品をより良いモノに際立てています。