レタッチ Retouch

アーティスト
マルティン・ハーク・カルテット
MARTIN HAAK KWARTET
レーベル
ヴィヴィド・サウンド
商品区分
CD
発売日
2009/11/18
品番
VSCD9365
税込価格
2,860円
シリーズ
Production Dessinee
ジャンル
バーコード
4540399093659
※ 先頭3桁が「200」の場合は非JANコード(転用不可)
★小粋なパーカッションが刻むリズムに乗せ、軽やかなタッチのピアノがポップスの名曲の数々に新しい息吹を吹き込んでいく…。オランダのジャズピアニスト、マルティン・ハークが1974年に自身のカルテットを率い、マイナーレーベルに吹き込んだ極上のダッチジャズの傑作『レタッチ』が、神戸プロダクション・デシネの手により待望の正規復刻!! ディスクガイド「ジャズ・シュプリーム(P.112)」、「ダブル・スタンダード(P.255)」に掲載!!

楽曲リスト

DISC1

  • 1. The Man I Love [G. Gershwin]
  • 2. For No One [Lennon ? Mc.Cartney]
  • 3. Alone Again… Naturally [Robert O’Sullivan]
  • 4. I Love Serge [Martin Haak]
  • 5. You Are The Sunshine Of My Life [S. Wonder]
  • 6. Jordu [Duke Jordan]
  • 7. Once I Loved [A.C.Jobim]
  • 8. Yesterdays[J.Kern ? O.Harbach]

スティーヴィー・ワンダー、ビートルズ、ギルバート・オサリヴァンなどの世界的なヒット曲の数々を、とにかくセンスの良いアレンジで小粋なスウィンギン・カヴァーで聴かせる、オランダ産ジャズの傑作が復刻。ダンサブルなボサ?ラテンのリズムと、清々しいタッチで聴かせる名曲の数々は、まるで安っぽさを感じさせない洗練の仕上がり。まさしく『レタッチ』な、新鮮なサウンドが感動的なユーロジャズの大傑作です!

ビートルズの名曲「For no one」は、音の一粒一粒が優しく語りかけてくるように甘く、メロディアスで、切なげな音色が絶品。こんなに素敵なカヴァーは、他には見当たらないかもしれません…。オランダのジャズピアニスト、マルティン・ハークが自身のカルテット((ピアノトリオ+パーカッション(は、Kitty Winter & Gyspy NovaのNeppy Noya)に、時折自身のヴィブラフォンを交えた編成))を率い、インディレーベルに吹き込んだ1974年の作品『レタッチ』は、都会的なセンスの良さで、名曲の数々をスタイリッシュ&フレンドリーにカヴァーした、ユーロ産ラウンジ・ジャズの大名盤。決して有名では無いピアニストで、残した作品数も僅かながら、一聴で彼と分かる“粋”なタッチと、清々しさが滲み出るアレンジのセンスが唯一無二。スティーヴィー・ワンダー、ビートルズからA.C.ジョビンの名曲までを取り上げた選曲は、一歩間違えば下世話なイージージャズへと成り下がりがちですが、ここで奏でられるその“粋”なサウンドは、『レタッチ』と言うタイトル通りフレッシュで、感動的ですらあります。

歯切れの良いパーカッションが刻むサンバのリズムに乗せて駆け抜けるオープニング曲「The Man I Love」(G. Gershwin)からして躍動感とシルクのような滑らかさに彩られた名演ですが、同様の軽快なアレンジのギルバート・オサリヴァン「Alone again」、スティーヴィー・ワンダー「You are the Sunshine of My Life」、A.C.ジョビンのボサノヴァ名曲「Once I Loved」など、とにかく耳障りが良く、自然と体が動き出すようなプレイで楽しませてくれます。唯一のオリジナル曲「I Love Serge」で聴かせるクラシカルなフィーリングも、彼の懐の深さを思い知らせてくれますが、注目は力強い曲調でカヴァーされるDuke Jordanの「Jordu」でしょうか。仄かな哀愁の旋律と、スピーディーなリズムワークがフロアにも映えます。さらに、本作のハイライトと言えば、やはり前述のビートルズの名曲「For No One」のカヴァーでしょう。儚げなイントロ、緩やかなブリッジを描きながら高揚して行く曲調は、まさしく“ミラクル”。この感動的なサウンドは、単なるイージーなカヴァー・ジャズアルバムでは味わえないでしょう…。

その希少性の高さから、オリジナルのアナログ盤が殆ど市場に出回る事もないレア盤ですが、遂に正規復刻となります。その馴染みやすい選曲とサウンドは、ジャズビギナーから、クラブジャズ、ボサノヴァ、カフェ系のリスナーなど、他ジャンルのファンまでを魅了する潜在力を秘めています。どの曲を聴いても心躍るような名作です、是非ともお試し下さい!

ディスコグラフィー