マイ・リリックス:オイゲン・キケロ・イン・トーキョー My Lyrics : Eugen Cicero in Tokyo
- アーティスト
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オイゲン・キケロ・トリオNULL
- レーベル
- ヴィヴィド・サウンド
- 商品区分
- CD
- 発売日
- 2010/06/16
- 品番
- VSCD9372
- 税込価格
- 2,970円
- シリーズ
- Production Dessinee
- ジャンル
- サブジャンル
- Piano Trio
- バーコード
楽曲リスト
DISC1
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1. MOZART: PIANO SONATA A MAJOR K.331
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2. HAMABE NO UTA
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3. IMPRESSION OF A HUNGARIAN LANDSCAPE
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4. CHORUS OF VICTORY (From VELDI: AIDA)
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5. HANA
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6. AND IF YOU FIND THE GIRL THAT I KNOW YOU’D CALL HER KYOKO
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7. BARCAROLLE (From OFFENBACH: TALES OF HOFFMAN)
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8. BEAUTIFUL TOKYO
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9. MY LYRICS
ルーマニア出身のピアニスト、オイゲン・キケロは、代表作『ロココ・ジャズ』の世界的な大ヒットで知られるクラシックとジャズを融合させる名手。彼の人気の絶頂期、1972年に初来日した際吹き込んでいた日本盤オンリーの名作『マイ・リリックス』が待望の初・銀盤化です。
もはやトレードマークと言っても過言では無い、クラシックのジャズ化の手腕はここでもそのエレガンスを発揮しています。ご挨拶とばかりにオープニングを飾る、お馴染みモーツァルトの名曲「ピアノ・ソナタ (K.331)」、オッフェンバックのオペラ『ホフマン物語』から「ホフマンの船唄」、ヴェルディの『アイーダ』からは「勝利の行進」が選曲され、他のアルバムには無いヴァラエティで楽しませてくれます。本作の為に書かれたオリジナル曲のクオリティの高さも特筆点で、中でも興味深いのは異色のファンキージャズ「ビューティフル東京」。彼にしては珍しい8ビートのジャズファンクで、スパッと打ち抜くドラムに乗せ、躍動感溢れるピアノが華を咲かせています。DJ諸氏にも嬉しい極上の一曲です。さらに、エンディングを飾るピアノソロ「マイ・リリックス」は、その抒情的なタッチで美しい旋律を導く名曲で、彼らしさが詰まったナンバーです。そして、何と言っても本作のハイライト、それは誰もが知っている日本の名曲達が”キケロ節”で華麗に奏でられていること。取り分け、日本人なら誰もがハッとする旋律が印象的な滝廉太郎氏作の名曲「花」は、日本の風情とキケロ流のエレガンスが完璧に融合しており、この瞬間、このシチュエイションでしか成し得無かったであろう感動的な出来映え。まさに”うっとり”、な名演です。アルバム全体を通して、バランス良くこれらの楽曲が配された本作は、クラシック×ジャズ、ユーロジャズ、そして和ジャズなんてキーワードを、流麗で感動的に体現した、国産ピアノトリオの傑作なのです。
ジャケットは、1972年のオリジナルリリースの際に採用された、見開きのA式のジャケットを再現しており、オリジナルのマスターテープを使用したサウンドも非常にクオリティの高いモノに仕上がっております。ジャズ、クラシックに縛られること無く、美しく優雅なピアノの音色と、いつまでも色褪せない素敵な旋律に溢れた作品です。どうぞ、定番としてお取り扱い頂けますようお願い致します。
Eugen Cicero (オイゲン・キケロ):
1940年、ルーマニアはクラウゼンブルク生まれのピアニスト/作編曲家。4歳の時には、モーツァルトのピアノ・ソナタを弾きこなし、10歳の時にはリサイタルを開催するほどの神童であった彼は、後にジャズシンガーであった兄の影響を受け、ジャズピアニストへと転向しプロとしての活動を始める。持ち前のクラシックの素養と、ジャズピアニストとしての実力が融合した名作『ロココ・ジャズ』(ドイツの名門レーベル“MPS”からリリース)のヒットを機に、クラシックのジャズ化を得意とするピアニストの代表格として、世界中で高い評価を得る。