ボヘミアンズ・ウォン・ザ・シリーズ・アンド・ザ・リトル・ガイ・ジョインド・ザ・バンド BOHEMIANS WON THE SERIES & THE LITTLE GUY JOINED THE BAND
- アーティスト
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ナポレオンNapoleon
- レーベル
- ヴィヴィド・サウンド
- 商品区分
- CD
- 発売日
- 2010/08/11
- 品番
- VSCD9373
- 税込価格
- 2,530円
- シリーズ
- Production Dessinee
- ジャンル
- サブジャンル
- 北欧/フリーソウル
- バーコード
楽曲リスト
DISC1
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1. I Try To Despise The Ugly People (But The Beautiful Ones Keep Turning Me Down
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2. Red Pull Over
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3. I Love My Baby (But If Anyone Touches Her I'll Kill Them)
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4. Baghdad Me And The Hitman Joseph
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5. Something's Forever
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6. Vaxala And I (Part Two)
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7. Send Me A Woman
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8. I Know The Lonely Ones Are Clever (But I Want Us Stupid And Together)
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9. Growin' Up (Ain't Nothin' Compared To Growin' Old)
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10. Midnight Train To Arhus
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11. Cleopatra
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12. Sonny's Hymn
スウェーデンの地方都市ウプサラ出身の10人組ポップバンド、ナポレオン。何とデビュー当時のメンバーの平均年齢は23歳と言うフレッシュ(過ぎ)なグループ。ちょいモリッシー入ったヴォーカル(甘いルックスもイイ!)、分厚いホーン隊の演奏、女性メンバーによる華やかなバックコーラスなど、とてもじゃないけど地方のインディバンドの鳴らす音では無いのですが、何と言っても驚かされるのが、その若さに見合わない”70’sフィリ-ソウル”大好き!な、極上のソウルフル・サウンド。高らかに鳴り響くホーン、頭のキャッチーなフレーズで高揚感がマックスに達する名曲「I Love My Baby (But If Anyone Touches Her I'll Kill Them)」で完全にKOされます!
のっけから疾走感全開で駆け抜けるオープニングのポップソウル「I Try To Despise The Ugly People」を聴けば、彼等がギターサウンドの呪縛から抜けきれない並のギターポップバンド達とは全く異色のポップアクトであることが分かりますが、パッパラ?コーラスがキャッチーなポップチューン「Red Pull Over」、スタカンなんかを思わせるモッドな「Send Me A Woman」なども彼等のフレッシュな感性を感じ取れる好曲達。しかし、やはりその真骨頂は、”何故に?”って位にヒシヒシ感じ取れるソウル?オールドディスコ趣味の楽曲達。イントロのフックで鷲掴みにされる大名曲「I Love My Baby」、ドライヴィンなフルートが駆け抜ける疾走ダンサー「Cleopatra」、ミディアムのダンサー「Something's Forever」、「I Know The Lonely Ones Are Clever」など格好良過ぎ。軽快に転がるパーカス&ソリッドなホーンが夜のムードを醸し出す「Growin' Up」、優雅な弦を大々的にFt.したスロウのドラマチック・ポップ「Midnight Train To Arhus」(女の子のヴォーカルもイイ!)などで聴かせる、懐の深さにも驚きです。
敢えて言うなら、現在に甦ったDexy’s Midnight Runnersみたいなモノ?なのかも知れませんが、スウェーデンに生まれ、しっかりと上質なポップソングに慣れ親しみ(彼等、ソングライティングのセンスがハンパじゃないのです…)、思いっきりフィリーソウルやオールドディスコにハマってしまったセンス抜群の若者達が秘かに生み出した唯一無二のサウンド、そんな感じの名曲達がここにぎっしりと詰っています。クドクド言葉で説明するよりも、そのサウンドを聴いて頂ければご納得頂けるでしょう。説得力あり過ぎの強烈ポップサウンドを是非お試し下さい。
スウェーデン国内で、CD-Rをリリースしていた頃からプロダクション・デシネがずっと注目していた才能を、遂にご紹介します!荒削りだった当時から(ちなみに、本作にはその当時の楽曲の再録が何曲か収められていますが、初期の音源は愛らしいインディポップ的なモノも多くてオモシロイです)そのサウンドのスゴさは伝わりましたが、本作『ボヘミアンズ・ウォン・ザ・シリーズ・アンド・ザ・リトル・ガイ・ジョインド・ザ・バンド』(長くてスミマセン…)は、クオリティも格段にアップした、文句無しの大傑作なんです。こんなバンド、こんな傑作、滅多にありません!…、よね?