バランソ・コン・ボッサ BALANCO COM BOSSA
- アーティスト
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ノルマンド・サントスNORMANDO SANTOS
- レーベル
- ヴィヴィド・サウンド
- 商品区分
- CD
- 発売日
- 2011/07/13
- 品番
- VSCD9392
- 税込価格
- 2,750円
- シリーズ
- Production Dessinee
- ジャンル
- サブジャンル
- ボサノヴァ/サンバ/ワールド
- バーコード
楽曲リスト
DISC1
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1. Balanco com bossa
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2. Amor no samba
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3. Castelinho
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4. Aconteceu
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5. Amor e voce
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6. Conselho
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7. Dexia que meu calor te aqueca
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8. Depois do amor
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9. Voce mudou
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10. Dexia o nosso amor
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11. Mets ta main sur moi
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12. Choro e saudade
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13. Lamento do adeus
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14. Je chante pour toi
ブラジルの港湾都市レシフェ生まれの男性SSW/ギタリスト、ノルマンド・マルケス・ドス・サントス。1950年代の中頃、大学進学の際にリオ・デ・ジャネイロに移り住んだ彼は、そこでホベルト・メネスカル、ルイス・カルロス・ヴィーニャスらとバンドを結成し、キャリアをスタートさせました。その頃には既にナラ・レオン、ジョアン・ジルベルト(さらには、ルイス・エサ、ビリー・ブランコ、ベベート、トム・ジョビン、カルロス・リラ etc…)とも親交があり、当然の事ながらボサノヴァ・ムーヴメントの中心に居た人物なのです(添付の写真をご参照下さい)。その後、1962年には米国のカーネギー・ホールでの歴史的なボサノヴァ・ライブにも出演し、彼が書いた多くの楽曲はその後、マイーザ、ウィルソン・シモナール、エリアナ・ピットマン、ペリー・リベイロなどのブラジルの一流のシンガー達にカヴァ-されています。残念ながら、彼は1964年にフランスはパリへと移住してしまった為、ブラジルにおけるボサノヴァの歴史には(運悪く)頻繁には登場しませんが、その後もヨーロッパで活動を続け、フランスにおいてもフランソワーズ・アルディに楽曲を提供するなど、優れた才能を発揮し続けました。その時に生まれた奇跡的な名曲が本作でもオープニングを飾るM-1「Balanco com bossa」です。その初演は1968年の7’シングルで、何とケニー・クラーク、ステファン・グラッペリ、ピエール・ミシェロなど、超一流のジャズメン達と吹き込みました。さらに、1975年にはよりキャッチーなアレンジで再演しており、こちらもひっそりと7’シングルでフランスでのみリリースされました。これら2枚の7’シングルは非常に貴重なレア盤としてごく一部のマニア/コレクターの間では知られていますが、残念ながら、いずれも殆ど日の目を見ることはありませんでした…。
そんなノルマンドが、ボサノヴァ生誕50周年を迎えた2008年にブラジルでひっそりと吹き込んだカンバック・アルバムが本作『バランソ・コン・ボッサ』です。元々、作曲家としての能力、歌い手としての魅力(ブラジルのシナトラと呼ばれた事もあるそうです)、ギタリストとしての技量は一級品ですが、アルバムとしてのトータルのクオリティの高さにとにかく驚かされます。華麗で巧みで絶妙のキャッチーさが渾然となったイントロのスキャットパートだけでも素晴らしい、オープニングを飾る「Balanco com bossa」を聴けば、一瞬でその凄まじさを実感していただける事でしょう。その後も紡がれて行く素晴らしい自作のボサノヴァの名曲達は、いずれも素晴らしく、ヴィニシウス・ヂ・モラエスとの共作となる「Aconteceu」、「Lamento do adeus」、ロナウド・ボスコリとの「Depois do amor」、「Dexia o nosso amor」、ビリー・ブランコとの「Castelinho」など注目点も多いです。
結果的に現在、ボサノヴァのメインストリームから、道を外れてしまった感はありますが、間違いなく彼も“ボサノヴァの影のオリジネイターの一人”であり、シーンの重要な人物です。なにより、そんな彼が長い歳月を経て吹き込んだ貴重な作品が、素晴らしい内容であると言う事が重要です。とにかく、そのサウンドを、歌声の素晴らしさをお試し下さい。言うまでも超・重要作品です。
“ボサノヴァの影のオリジネイターの一人”と言っても過言では無い、ブラジルの男性ギタリスト/SSW、ノルマンドがボサノヴァの生誕から50年目の2008年に吹き込んだ、奇跡的な名作『バランソ・コン・ボッサ』が、遂に正規で世界初お目見えです。たったの一聴で確実に心に刻み込まれる極上の名曲「バランソ・コン・ボッサ」を、まずはお試し下さい。きっと、イントロのスキャットを聴くだけでも十分にそのスゴさが伝わるはずです…。