ハウ・ストレンジ・イット・シームズ HOW STRANGE IT SEEMS

アーティスト
ブレント・キャッシュ
BRENT CASH
レーベル
ヴィヴィド・サウンド
商品区分
CD
発売日
2011/07/06
品番
VSCD9394
税込価格
2,530円
シリーズ
Production Dessinee
ジャンル
サブジャンル
ソフトロック/SSW/ポップ・ロック/ギターポップ
バーコード
4540399093949
※ 先頭3桁が「200」の場合は非JANコード(転用不可)
やっぱり彼は天才でした…。
衝撃のデビュー作『ハウ・ウィル・アイ・ノウ・イフ・アイム・アウェイク』(VSCD-9346)から3年。全く期待を裏切らない、それどころか、期待を遥かに上回る名作『ハウ・ストレンジ・イット・シームズ』を引っさげ、稀代のマジカル・ポップメイカー、ブレント・キャッシュがシーンに返り咲きました。

楽曲リスト

DISC1

  • 1. I Wish I Were a Song
  • 2. It's Easier Without Her
  • 3. I Can't Love You Anymore Than I Do
  • 4. Just Like Today
  • 5. How Strange It Seems
  • 6. Where Do All the Raindrops Go
  • 7. The Heart Will Always Work Alone
  • 8. I Must Tell You Now
  • 9. Don't Turn Your Back On the Stars
  • 10. I Just Can't Look Away
  • 11. I Wish I Were a Song (Epilogue)

1stが良すぎると次作が心配になるモノです…。果たして彼はそれを超える、いや、少なくとも肩を並べる作品を作ることができるんだろうか?と…。残念ながらそれは、ブレント・キャッシュと言う才能の前では単なる杞憂でした。デビュー作でたっぷりと聴かせてくれた60’sサニーポップ、ソフトロック的なエッセンスやメロディのセンスはそのままに、よりソングライティングのクオリティに磨きをかけ、よりカラフルなアレンジと深い感動で楽しませてくれる傑作を届けてくれました。優雅なオーケストラが導くイントロダクションから鳥肌モノの1曲目「I Wish I Were a Song」を聴けば、誰もが納得するはずです。

ジョージア州アテネ出身のSSW、ブレント・キャッシュの3年ぶりの2ndアルバム『ハウ・ストレンジ・イット・シームズ』は時空を超えた大作です。前作同様、純度の高い1960~70年代の最高のサンシャインポップス?ソフトロックの良いところを抽出し、現代的なセンスで表現したかのようなカラフルなソングライティングのセンス、壮大なオーケストラを率いて聴かせる美しい演奏と、コーラス隊とともに生み出すめくるめくハーモニー、自ら聴かせる程よく甘く澄んだ歌声。それらのクオリティの高さだけでも特筆モノですが、本当にスゴいのは、単なる懐古主義~フェイクにならず、心に訴えかける“何か素敵なモノ”がそのサウンドから響いて来ること。これこそが、彼の才能の真骨頂でしょう。

オープニングをドラマチックに飾る「I Wish I Were a Song」からスケールの大きな名曲ですが、トッド・ラングレンもビックリなミラクルなポップチューンM-2、同じくドラマチックに高揚するタイトル曲M-5、コーラスグループ“The South City Voices”を率いて聴かせる、フリー・デザインばりのスリリングなハーモニーポップM-7、ボサノヴァ風のリズムに乗せて駆け抜けるM-4など、本作に収録された楽曲に非の打ち所はありません。さらに、今作ではファンキーサイドのブレントの楽曲にも注目で、1970年代のUSのTVドラマの格好良いテーマ曲を思わせるグルーヴィーチューンM-3、エンディングのM-11終了後に隠されたボーナス曲「ホェン・イッツ・ジャスト・ユー・アンド・ミー」に至っては、良質のディスコ~ブギー的な好曲で、彼のさらなる魅力も発見出来てしまいます。

ディスコグラフィー