トゥ・ビー・ポップ・オア・ノット・トゥ・ビー・ポップ? TO BE POP… OR NOT TO BE POP?
- アーティスト
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ジェラール・ラインゴ・アンド・ヒズ・フレンズGERARD RAINGO AND HIS FRIENDS
- レーベル
- ヴィヴィド・サウンド
- 商品区分
- CD
- 発売日
- 2011/07/13
- 品番
- VSCD9395
- 税込価格
- 2,860円
- シリーズ
- Production Dessinee
- ジャンル
- サブジャンル
- フレンチジャズ/クラブジャズ/モーダル
- バーコード
楽曲リスト
DISC1
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1. La Planterre
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2. Claude’s Garden
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3. La Route De Clairval
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4. L’ermite En Folie
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5. Vallee Blanche (White Valley)
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6. Au 50, On S’amuse
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7. Le Blues De Giverny’s
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8. Re-Go
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9. L’altea bleu
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10. Hocken Bar
真っ赤なジャケットも鮮烈なフレンチジャズの“幻”盤が復刻。フランスのピアニスト、ジェラール・ラインゴが1960年代の終盤に人知られず吹き込んでいた幻の作品が本作『トゥ・ビー・ポップ・オア・ノット・トゥ・ビー・ポップ?』です。そのシンプルなジャケットのデザイン、あるいはそのタイトルからも推測可能な通り、本作は一般販売を主目的とした作品では無かったようで、リリースされた当時から殆ど知られる事無く現在に至ったまさに幻といっていい激レアな一枚!
ジェラール・ラインゴ・アンド・ヒズ・フレンズのグループ名通り、ジェラール・ラインゴのピアノを中心に、パーカッション、ホーン隊を交えた八重奏が基本のラインナップ。全編ソリッドな演奏が渋いのですが、何と言ってもフランス産ならではのエスプリを効かせたサウンドがとにかくエレガント。怒級のリズムで聴かせるファンキージャズから、ラテンジャズ、スリリングなバップジャズにクールなモーダル、ボサジャズまで、ヴァラエティに富んだ全体のバランスも秀逸です。まずは怒濤のドラムソロで幕を開けるファンキージャズ「La Planterre」で度肝を抜かれる事でしょう。しなやかな転調でスピードアップする曲展開も鳥肌モノ。続く高揚感溢れるホーンのフレーズとアグレッシヴなピアノが秀逸な疾走ナンバーM-2もラテン調へのシフトチェンジがとにかくクール。この二曲だけでも本作のクオリティは簡単に伝わるかと思われますが、さらにエレガントなボサジャズのM-3、重厚なビートとギターのカッティングが聴いたジャークジャズM-7、スリリングなバップジャズのM-6、M-8も男前のジャズダンサーで見事。情感豊かなトランペットとトロンボーンの絡みがメランコリックなバラッドM-9など、メロウサイドも含め、全曲スゴいのですが、何と言ってもキモはそれぞれオリジナルのアナログ盤でラストを飾ったM-5、M-10の二曲。スタイリッシュなラテンジャズの前者はクラブジャズ・ファンが聴いても鳥肌モノですが、さらにスリリングな曲調で踊らせてくれるのが華麗なモーダルジャズダンサーの後者がスゴい。このクオリティの高さ、伝わるでしょうか?
先立ってプロダクション・デシネから正規復刻されたフレンチ・ボサジャズの最高峰『ダニー・ドリス』(VSCD-9384)と同レーベルからのリリースで、型番も連番!これはマストです!