アモール・セルティーニョ AMOR CERTINHO

アーティスト
ホベルト・ギマランエス
ROBERTO GUIMARAES
レーベル
ヴィヴィド・サウンド
商品区分
CD
発売日
2012/03/14
品番
VSCD9408
税込価格
2,750円
シリーズ
Production Dessinee
ジャンル
サブジャンル
ブラジル/サンバ/MPB/ミナス
バーコード
4540399094083
※ 先頭3桁が「200」の場合は非JANコード(転用不可)
ミナスMPBの神髄、ここにあり…。優しく穏やかで、切ないメロディのサンバ/MPBの名曲の数々だけがぎっしり詰っています。ミナスの男性SSW/作曲家、ホベルト・ギマランエスが、ロー・ボルジスなどのシンガーをFt.して作り上げた幻の傑作『アモール・セルティーニョ』。

楽曲リスト

DISC1

  • 1. Minas(Marina Machado)
  • 2. Sobe o Verao(Flavio Venturini)
  • 3. Com Voce(Toninho Horta)
  • 4. Ela(Seu Jorge)
  • 5. Wait(Carla Villar)
  • 6. Encontro(Pedro Morais)
  • 7. Sem o Teu Carinho(Chico Amaral)
  • 8. Salsa e Cebolinha(Gustavo Magua e Julia Ribas)
  • 9. Saudade de Mim
  • 10. Seis Cordas e Uma Voz(Paulinho Pedra Azul)
  • 11. Gosto de Mel(Kadu Vianna)
  • 12. Cinema Saudade(Bob Tostes)
  • 13. Tema pra Teresa

ジョアン・ジルベルトの1960年の傑作2ndアルバム『O amor, o sorriso e a flor』に収録された隠れた名曲「Amor Certinho」の作曲を手掛けた人物ながら、あまりその名を知られる機会の無かったミナスの偉大な才能、ホベルト・ギマランエスが、自身名義で残した2003年の作品が本作『アモール・セルティーニョ』です。パシフィコ・マスカレーニャスを中心に結成された、ボサノヴァ・コーラス・ユニット"Sambacana"の初期メンバーとしても活躍した人物ですが、その作曲能力の高さ、アレンジの小気味良さ、ジャジーでメロウな演奏、サウンドの素晴らしさ、何より全編で感じ取れる、ミナスらしさを感じさせる切なげで優しいメロディセンスの素晴らしさが特筆点です。

本作は、ホベルト氏のペンによる楽曲を、1曲ごとにゲストヴォーカルを迎えて吹き込んだオムニバス形式の作品ですが、ここに集ったヴォーカル陣を眺めているだけでも、氏がいかに偉大な音楽家であるかが伝わります。まさしくミナスを代表する才能Lo Borgesをはじめ、Sergio SantosやBob Tostesなどの大御所から、Robertinho BrantやAffonsinhoなどの新鋭アーティストまで、錚々たるミナスの面子が集結しています。オープニング、柔らかなホーンに包まれてLo Borgesが歌う「01. Amor Certinho (Lo Borges)」から鳥肌モノですが、泣きのハーモニカが心に沁みる「02. Encoste o Rosto ao Meu (Carla Villar)」、ピアノ、ストリングスも美しい「03. Para Haver Amor (Tatta Spalla)」、ジョアン・ジルベルトに捧げた「06. Mania de Joao Gilberto (Marina Machado)」、軽快なスキャットも心地良い「07. Alem do Horizonte (Robertinho Brant)」、同じく軽快な「08. Samba pra Donato (Vanessa Falabella)」、“Over the rainbow”のフレーズを散りばめた「12. Cinema Saudade (Bob Tostes)」で聴かせる遊び心など、どの曲がイイ、と言う次元ではなく、全ての楽曲が"名曲"と言ってしまいたい程のクオリティであり、1枚のアルバムとして何度でも隅々まで楽しめてしまう大傑作なのです。何一つ派手なセールスポイントはありませんが、とんでもないクオリティの名作です。流行り廃り、季節感も関係無く、いつ聴いても新鮮な感動を与えてくれるはずです。是非とも定番で!

Roberto Guimaraes (ホベルト・ギマランエス):
古くは1950年代から活動する、ブラジルはミナス・ジェライス州出身の作曲家/SSW。ジョアン・ジルベルトの2ndアルバム『O amor, o sorriso e a flor』に収録の名曲「Amor certinho」の作者でもあり、パシフィコ・マスカレーニャスを中心とするボサノヴァ・コーラス・ユニット、“Sambacana”の初期メンバーにしても活動した知られざる名音楽家。優しく穏やかな旋律で奏でられるボサノヴァ、サンバの名曲の数々を残す。2003年と2009年には、自らの楽曲を若いシンガー達(Lo Borges、Toninho Hortaなどのミナスを代表するアーティスト達も含む)に歌わせた名作『アモール・セルティーニョ』、『サウダーヂ・ヂ・ミム』を発表し、その才能が未だに健在である事を知らしめる。

ディスコグラフィー