サウダーヂ・ヂ・ミム SAUDADE DE MIM
- アーティスト
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ホベルト・ギマランエスROBERTO GUIMARAES
- レーベル
- ヴィヴィド・サウンド
- 商品区分
- CD
- 発売日
- 2012/03/14
- 品番
- VSCD9409
- 税込価格
- 2,750円
- シリーズ
- Production Dessinee
- ジャンル
- サブジャンル
- ブラジル/サンバ/MPB/ミナス
- バーコード
楽曲リスト
DISC1
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1. Minas(Marina Machado)
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2. Sobe o Verao(Flavio Venturini)
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3. Com Voce(Toninho Horta)
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4. Ela(Seu Jorge)
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5. Wait(Carla Villar)
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6. Encontro(Pedro Morais)
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7. Sem o Teu Carinho(Chico Amaral)
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8. Salsa e Cebolinha(Gustavo Magua e Julia Ribas)
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9. Saudade de Mim
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10. Seis Cordas e Uma Voz(Paulinho Pedra Azul)
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11. Gosto de Mel(Kadu Vianna)
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12. Saudade de Mim(instrumental)
ジョアン・ジルベルトの1960年の傑作2ndアルバム『O amor, o sorriso e a flor』に収録された隠れた名曲「Amor Certinho」の作曲者にして、パシフィコ・マスカレーニャスを中心に結成されたボサノヴァ・コーラス・ユニット"Sambacana"の初期メンバーとしても活躍した人物ながら、あまりその名を知られる機会の無かったミナスの偉大な才能、ホベルト・ギマランエス。彼が自身名義で残した2009年作が『サウダーヂ・ヂ・ミム』です。前作、『アモール・セルティーニョ』でも披露していた楽曲のクオリティの高さ、ジャジーな演奏/アレンジのセンスはそのままに、メランコリックでメロウな質感がひしと伝わる、ミナスらしさに満ちあふれた哀愁のメロディの素晴らしさが涙モノの名作に仕上がっています。
前作同様、ホベルト氏のペンによる楽曲を、1曲ごとにゲストヴォーカルを迎えて吹き込んだオムニバス形式の作品ですが、Toninho HortaやSeu Jorge、Carla Villarなど、現在のミナスMPBを担う素晴らしい人材が集結したヴォーカル陣を眺めているだけでも、氏がいかに偉大な音楽家であるかが伝わります。いきなりのハイライトと言えるオープニング曲「01. Minas (Marina Machado)」が、とにかく胸を締め付ける切ない名曲ですが、さらにスゴいのが「02. Sobe o Verao (Flavio Venturini)」。儚く転がるエレピの音色、穏やかに高揚する曲調も秀逸です。他の楽曲も甲乙付けがたい好曲揃いで、軽快にエレピが走る「08. Salsa e Cebolinha (Gustavo Magua e Julia Ribas)」、自身の渋い歌声で聴かせるタイトル曲「09. Saudade de Mim」、柔らかなサックスがリードするメロウなボサノヴァ「11. Gosto de Mel (Kadu Vianna)」など、本作もどの曲がイイ、と言う次元ではなく、全ての楽曲が"名曲"と言ってしまいたい程のクオリティであり、1枚のアルバムとして何度でも隅々まで楽しめてしまう大傑作なのです。
派手なセールスポイントは特にありませんが、とんでもないクオリティの名作です。驚くべきは前作『アモール・セルティーニョ』と比しても勝るとも劣らない出来映えであると言う事。こちらも流行り廃り、季節感も関係無く、いつ聴いても新鮮な感動を与えてくれる名盤です。是非とも、前作『アモール・セルティーニョ』と合わせて定番で!
Roberto Guimaraes (ホベルト・ギマランエス):
古くは1950年代から活動する、ブラジルはミナス・ジェライス州出身の作曲家/SSW。ジョアン・ジルベルトの2ndアルバム『O amor, o sorriso e a flor』に収録の名曲「Amor certinho」の作者でもあり、パシフィコ・マスカレーニャスを中心とするボサノヴァ・コーラス・ユニット、"Sambacana"の初期メンバーにしても活動した、知られざる名音楽家の一人。優しく穏やかな旋律で奏でられるボサノヴァ、サンバの名曲の数々を残す。2003年と2009年には、自らの楽曲を若いシンガー達(Lo Borges、Toninho Hortaなどのミナスを代表するアーティスト達も含む)に歌わせた名作『アモール・セルティーニョ』、『サウダーヂ・ヂ・ミム』を発表し、その才能が未だに健在である事を知らしめている。