お天気、時間と…、僕 LI TINS, LES-OTES ET ON PO D’MI
- アーティスト
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ギィ・キャベGUY CABAY
- レーベル
- ヴィヴィド・サウンド
- 商品区分
- CD
- 発売日
- 2012/10/17
- 品番
- VSCD9426
- 税込価格
- 2,750円
- シリーズ
- Production Dessinee
- ジャンル
- サブジャンル
- ボサノヴァ/ジャズ/フォーク/SSW
- バーコード
楽曲リスト
DISC1
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1. Les D'mey Dous De Coste Del Mouse
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2. Li Hariake Et L' Djone Feye
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3. Tchanson Po L' Dierin.Ne Houyire Cwate Tchansons So L' Nom D' Julia
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4. Julia Onk
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5. Julia Deus
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6. Julia L'ote
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7. Julia L' Dierin.Ne
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8. Tot Reguede
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9. Cahin-Cachi Et Cahin-Caha
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10. Tchanson D' Noye
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11. Camamele Et Cataplame
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12. Cwand Simon Mousse Fou D'ine Tchapele
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13. Li Nuleye E M' Payis
1978年のデビューアルバム『ぜんぶまちがい』(VSCD-9418)がプロダクション・デシネより復刻され、秘かに話題を集めるベルギーのヴィブラフォン奏者/作編曲家ギィ・キャベが、1979年にリリースした2ndアルバム『お天気、時間と…、僕』も遂にオリジナル仕様で復刻です。ジャズ演奏をベースにした、ボサノヴァ、フォーク、ソフトポップスを、ベルギーなまりのフランス語(ワロン語)、優しい歌声で聴かせる基本路線はそのままに、よりポップに、より歌モノの楽曲が増えた、ドリーミーで優しい名作です。
どこか落ち着かない雰囲気が逆に心地良いオープニング曲「01.Les D'mey Dous De Coste Del Mouse」から、独特の鼻にかかったような歌声がインパクト大ですが、ジャジーなサックスとエレピの絡みも絶品な「03.Tchanson Po L' Dierin.Ne Houyire Cwate Tchansons So L' Nom D' Julia」、女性ヴォーカルとのデュエットで聴かせる「12.Cwand Simon Mousse Fou D'ine Tchapele」などのメロウポップ、ホンワカしたレゲエ調のリズムが楽しい「08.Tot Reguede」に加え、美しいオーケストラを背に聴かせる壮大な組曲の「04.Julia Onk」、「05.Julia Deus」、「06.Julia L'ote」、「07.Julia L' Dierin.Ne」の流れも非常にドラマチック。そして、まさしくギィ・キャベ節とでも言うべき、トロけるようなボサノヴァの大名曲「09.Cahin-Cachi Et Cahin-Caha」が絶品過ぎます。舌っ足らずの歌声で聴かせるスキャットもこの上ないくらいの胸キュン物で、言葉を失います。
決して派手さは無い作品ですが、とにかくユニークなワロン語の響き、小気味よいジャジーな演奏(本作も、バックを支えるのは、ベルギーの一流のジャズマン達です)、安らぎを感じさせる歌声と、柔らかなメロディだけが詰まった秀作です。きっと末永く楽しんで頂けるであろう、心に残る名作です。
ギィ・キャベ (Guy Cabay):
1950年生まれのベルギーのヴィブラフォン奏者/作編曲家。1968年にピアノとドラムを独学でスタート。後にヴァイヴ奏者として活動を始め、ベルギー・ジャズ界の主要なプレーヤーたちとも共演を重ねる。1978年には、ワロン語で歌われるボサノヴァを軸としたソロ名義のデビュー作を発表し、かのチェット・ベイカーに「ベルギーのジョアン・ジルベルト」と言わしめたほど、その歌い手、作編曲家としての実力が高く評価される。ベルギーのベスト・ヴィブラフォン奏者に選出されるなどジャズマンとしての評価も高く、現在も音大で教鞭を執る傍ら、精力的に活動を続ける。