鮮明

プロダクション・デシネ初の韓国のアーティストとして日本でもデビューを果たした男女２人組ユニット、『秋休み』の待望の2ndアルバム『鮮明』。韓国インディロックの草分け的存在『オンニネイバルグァン』、また韓国のティーンエイジ・ファンクラブとも呼ばれた人気のギターポップバンド『Julia Hart』の中心人物として活躍したソングライター、バビと、透明感と愛らしさに溢れた歌声が素敵な女性シンガー、ゲピからなる『秋休み』。その魅力はバビが描く、切なく、甘く、ポップなメロディと、ゲピの無垢な歌声。全体を貫くアコースティックな質感、爽やかなギターの音色、小気味よいアレンジも絶妙で、淡い恋心を感じさせる詩の世界観も楽しめまし。

軽快なアコースティック・ギターのフレーズと、心躍るようなフレーズが印象的なオープニング曲「01. いい朝だ、お昼を食べよう」から、デビュー作と変わらぬ“秋休み”節全開のステキなアコポップですが、愛らしい鍵盤のフレーズも印象的な「02. おかしなこと」、「10. 真珠」、「12. 秋冬春夏（Album Version）」などのポップな楽曲達に加え、メランコリックな旋律が感動的なピアノが絶品の「05. いつか君によって」、「09. 近況（Album Version）」などの泣けるナンバー達も彼等の真骨頂。聴く度に胸が苦しくなるような胸キュン・メロディの「06. 元気でいないで」なんて、ホントにステキです。他にも、シリアスな曲調で聴かせるポエトリー風の「11. 三児一傘」、タイトなドラムにミニマムのフレーズが乗るクールな「07. 熱い血」などの新しいアプローチも新鮮。アルバム通じて、とことん楽しめる作品に仕上がっています。

少し心配になるほどに、デビュー作『秋休み』(VSCD-9399)は、あまりに素晴らしかったのですが、本作『 鮮明』は、彼等の実力が紛れもないホンモノである事を証明してくれる、素晴らしい作品に仕上がりました。音楽のジャンルやカテゴリー、老若男女を問わず、メランコリックで心に優しく響くような音楽が好きな方ならきっと気に入ってもらえるような、心洗われる1枚です。

・デビュー作は韓国ではすでに1万5千枚以上のセールスを記録
・韓国語歌詞/日本語翻訳付
・日本盤にはボーナス曲を収録予定
・NHKの語学番組『テレビでハングル語講座』のオープニング曲を歌うワン・パンチの ソ・ヨンホ（Vo. Key）も参加。

秋休み (Autumn Vacation)：
女性ボーカリストのゲピと、作詞作曲を担当するギタリスト、バビによるユニット。それぞれが、韓国のインディシーンで活躍するバンドで活動を行っていた頃、お互いがそれぞれのバンドのファンであった事から意気投合し結成された。柔らかく澄んだゲピの歌声と、バビが描くメランコリックなメロディが融合した、彼等の極上のポップサウンドが詰まったデビュー作『秋休み』は、インディと言う枠を飛び越え、1万5千枚以上のセールスを記録し、韓国インディポップ史に残る名盤と評されている。