エピソード:再会 EPISODE : REUNION
- アーティスト
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プディトリウムPUDDITORIUM
- レーベル
- ヴィヴィド・サウンド
- 商品区分
- CD
- 発売日
- 2013/09/18
- 品番
- VSCD9452
- 税込価格
- 2,200円
- シリーズ
- Production Dessinee
- ジャンル
- サブジャンル
- メロウグルーヴ/ボサノヴァ/K-POP
- バーコード
楽曲リスト
DISC1
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1. Sol Noturno [Night Sun] (Feat. Fabio Cadore)
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2. Por Voce [For You] (Feat. Luiz Ribeiro, Pedro Alteiro)
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3. Tout Contre Moi [Right Here)] (Feat. Alexis Juliard, Valerie Sajdik)
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4. Somebody (Feat. Adeline Michele)
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5. ??
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6. Abril [April] (Feat. Fabio Cadore)
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7. Sauriez Vous Me Dire? [Would You Tell Me?] (Feat. Alexis Juliard)
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8. Recomecar [Once Again] (Feat. Fabio Cadore)
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9. ?? [Nidana]
ジャズ/ブラジリアンバンド、プディングを率いた韓国の作編曲家、キム・ジョンボムのソロユニット、プディトリウムの2011年の2ndアルバム『エピソード:再会』。プディング名義の2枚の傑作に加え、幾つかの映画音楽の傑作も残しているキム氏が、前作『エピソード:別れ』に続き、ニューヨークで世界中から迎えたゲストシンガー達と吹き込んだのが本作です。そのサウンドは前作の延長線上にあるブラジル音楽やフレンチポップなどの上質なエッセンスを加えた、メロウなジャズグルーヴと言う趣ですが、まるで映画音楽のような映像美を連想させる感動的なサウンドの数々は、言葉にし難い物です。
遥か遠くを見渡せるような雄大なスケール感を感じさせる、ブラジルの男性シンガー、Fabio Cadoreが歌う極上のブラジリアン・メロウグルーヴ「01. Sol Noturno」からして素晴らしく、この作品のクオリティの高さを連想させますが、続く「02. Por Voce [For You]」、オーストリアの女性シンガーValerie Sajdik(Saint Privat)と、 Alexis JuliardをFt.して聴かせるサビメロが優しく美しい「03. Tout Contre Moi [Right Here)]」の流れだけでも、十二分に感動的でしょう。さらには自身のハイトーンヴォイスで聴かせる繊細な「05. ??」、「09. ?? [Nidana]」の儚げなフィーリングも絶品。再びFabio Cadoreがヴォーカルをとる「06. Abril [April]」、「08. Recomecar [Once Again]」もジャジーなアレンジが完璧な好曲ですが、キム氏のメロディメーカーとしての才能が煌めく極上のメロウグルーヴ「04. Somebody」、「07. Sauriez Vous Me Dire? [Would You Tell Me?]」が白眉でしょう。Adeline Micheleなる女性シンガーが歌う前者は語りかけるような歌い口と、懐かしさ、切なさが滲み出る旋律が素晴らしいメロウグルーヴの名曲、後者は甘酸っぱさのようなモノを感じさせるサビのメロディが絶品のメロウなボサグルーヴとでも言うべきナンバーで、いずれも甲乙付け難い名曲達です。
前作『エピソード:別れ』同様、韓国のアーティストが、世界各地のシンガー達をFtして聴かせるメロウグルーヴ、ジャズ/ブラジル音楽と言う作品ですが、とにかくそのクオリティが信じられないレベルです。派手さは無いですし、ジャンル分けも難しいと言われるかも知れません。言うなれば、売りにくい作品、とまで言われるかも知れませんが、それは、ここに収められた素晴らしい音楽の善し悪しとは無縁です。是非一度お試しの上、考えて頂ければ幸いです。
プディトリウム (Pudditorium):
韓国の作編曲家/ピアニスト、 キム・ジョンボムのソロユニット。 ジャズ・バンド、プディングを率いた彼が、バークリー音大への短期留学を経て、ニューヨーク大学で本格的にジャズを学んだ後にスタート。確かなアレンジや演奏技術に加え、楽曲に応じてFt. されるヴォーカルもマッチした独自のスタイルで聴かせる、ジャズ、ブラジル音楽、フレンチポップスなどのテイストが印象的。プディトリウムにしか成し得ない、スケールの大きなメロウグルーヴ/メロウ・ブラジリアンの名曲の数々だけが収められた『エピソード:別れ』、『エピソード:再会』は、いずれも紛うことなき名作。