アルケミー・イン・ジャズ ALCHEMY IN JAZZ
- アーティスト
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オスカル・ロッキ・クインテットOSCAR ROCCHI QUINTET
- レーベル
- ヴィヴィド・サウンド
- 商品区分
- CD
- 発売日
- 2013/10/16
- 品番
- VSCD9456
- 税込価格
- 2,750円
- シリーズ
- Production Dessinee
- ジャンル
- サブジャンル
- イタリアン・ジャズ
- バーコード
楽曲リスト
DISC1
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1. GOLD FAST
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2. MERCURY
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3. SOLUTION
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4. SILVER-BOP
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5. SUPHUR
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6. RUBEDO
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7. NIGREDO
1960年代以降の数多くのイタリアン・ジャズの名セッションで活躍した、ボローニャ生まれのジャズピアニスト、 オスカル・ロッキが1982年に自身のクインテットを率いて吹き込んだ幻の作品が復刻。元々はラジオやテレビのBGM用に録音された所謂ライブラリー・ミュージックだった為、過去にはコマーシャル・リリースされた事が無い、と言うのが“幻の作品”と言う表現の所以です。ただし、トロンボーンのSergio Fanni、サックス/フルートの Hugo Heredia、ドラムにはGianni Cazzolaを配した編成は豪華で、華麗なハードバップからラテンジャズ、優雅なモーダルジャズまでを聴かせてくれる驚くべき1枚です。さらに、全曲がオリジナル曲と言う点も特筆すべきでしょう。
オープニングの「01. GOLD FAST」から、ソリッドなリズムワークとスピーディーな展開が秀逸なナンバーで驚かされますが、同系の疾走バップジャズ「07. NIGREDO」、跳ねるリズムが格好良いラテン調のジャズダンサー辺りのグルーヴィーな楽曲は、ただ格好良いだけではなく、メロディアスに聴かせるフィーリングをも持ち合わせていることに驚かされます。哀愁のトロンボーンがジワジワと高揚して行く「03. SOLUTION」、奥ゆかしさが身に沁みる「06. RUBEDO」などのバラッドも実にクオリティが高いですが、 美メロのイタリアン・ジャズワルツ「02. MERCURY」が何と言っても素晴らしいです。優しく、穏やかに語りかけて来るようなフルートの音色がここの奥にまで響くような、そんな1曲です。
同時期の1980年にリリースされたアルバム『Jazz Progression』がCD復刻された際に、本作の楽曲の大半がボーナス曲として収録されましたが、今回は、オリジナル・ジャケット仕様の完全版としての復刻です。アルバムを通じて十二分に楽しめる、素晴らしい作品です。
Members :
Oscar Rocchi - piano
Sergio Fanni - tromba
Hugo Heredia - sax-flauto
Furio Di Castri - contrabbasso
Gianni Cazzola - batteria
オスカル・ロッキ (Oscar Rocchi):
1936年、イタリア・ボローニャ生まれのジャズ・ピアニスト/作編曲家。職業作家、スタジオ・ミュージシャンとしての活動が多く、1960年代の後半からは、数多のイタリアン・ジャズの名作でその優雅なタッチを披露している。また、自身名義では、主にライブラリー音源(ラジオ曲やテレビ局などで使用されるプロユースのBGM)を中心に、ジャズやディスコ、ロックからエレクトロニック音楽までを手掛けている知られざる才人。