バタフライ・アイランド BUTTERFLY ISLAND

ガトー・バルビエリのドラマーとしても名を馳せた、フランスの孤高の天才パーカッショニスト、ジャン・フランソワ・ファビアーノが1978年に結成した幻のグループ、その名もファビアーノ・オーケストラが1980年に秘かに吹き込んでいた傑作『バタフライ・アイランド』が正規復刻。ウェスト・インディーズ系の凄腕ジャズメン達に加え、クリフォード・ジョーダン、ハンニバル・マーヴィン・ピーターソンなどの米国勢を含む、総勢20名にも及ぶオーケストラが奏でるのは、神秘的な美しさがにじみ出るスピリチュアルジャズ/アフロジャズの名曲の数々。ソリッドなリズムが格好良い、オープニングのファンキージャズ「01. ハーフ・ムーン・ベイ」からスゴいですが、転がるエレピとともに疾走するフュージョン「05. ウェスト・インディアン・メディテイション」、ダイナミックな転調もクールなタイトル曲「06. バタフライ・アイランド」など、全編素晴らしいですが、何と言っても極めつけは、美しくも高揚感に満ちあふれた女性スキャットをFt.した極上のフレンチ・スピリチュアルジャズの名曲「08. ポワント・デ・シャトー」。聴く度に溜め息がこぼれ落ちるような逸品です。

フランスやヨーロッパでは、古くからジャズ・コレクターやジャズ系のDJ達に愛され続けるディープな名作が復刻です。そのオリジナル盤LPは、未だに衰えを知らぬレア盤として人気を集め続ける作品でもあり、ジャズ系のコンピにも引っ張りだこの「08. ポワント・デ・シャトー」は、やはり別格の素晴らしさ。

ファビアーノ・オーケストラ (Fabiano Orchestra)：
パリ生まれのマルチ楽器奏者、ジャン・フランソワ・ファビアーノが1978年に結成したジャズバンド。マルティ二-ク、グアドループなどのウェスト・インディーズ系のジャズメン達に加え、クリフォード・ジョーダン、ハンニバル・マーヴィン・ピーターソンなどの米国のジャズメンを含む、総勢20名にも及ぶオーケストラ。彼らが1980年にリリースした『バタフライ・アイランド』は、その希少度とスピリチュアルな内容が相まった、幻の傑作として、フランスやヨーロッパでは、古くからジャズ・コレクターやジャズ系のDJ達に愛され続けるディープな名作。