トリオ・フアレス (1970) TRIO JUAREZ (1970)
- アーティスト
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トリオ・フアレスTRIO JUAREZ
- レーベル
- ヴィヴィド・サウンド
- 商品区分
- CD
- 発売日
- 2014/01/15
- 品番
- VSCD9462
- 税込価格
- 2,750円
- シリーズ
- Production Dessinee
- ジャンル
- サブジャンル
- アルゼンチン
- バーコード
楽曲リスト
DISC1
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1. Zamaba de vargas
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2. Cuando vos quieras
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3. La nochera
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4. Nunca te olvidamos
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5. La del hombre solo
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6. Estudio No1 sobre chacarera
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7. La lopez pereyra
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8. La Vieja
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9. Zamba de usted
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10. Remolinos
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11. Zamba del carnaval
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12. La tristecita
アルゼンチン第二の都市・コルドバ生まれの作編曲家/ピアニスト、マノロ・フアレス。ピアニストとして、若くしてコンクールの受賞歴を多数持つなど非常に優れた才能の持ち主でありながら、多くの楽曲提供や、クラシック作品に取り込みつつも、フォルクローレをモダン・アレンジした作品を発表するなど、多才ぶりを発揮していた彼が、その到達点の一つとして結成したユニットが、このトリオ・フアレスであり、この名義で1970年に吹き込んだ初の作品が本作『トリオ・フアレス (1970)』です。
自身のピアノを軸に、ギターとドラムを交えた変則的なトリオ編成ながら、心に染み込むようなフォルクローレの名曲を、程よく感じさせる洗練のクラシックのエッセンスを交え、華麗なジャズ演奏で聴かせる、切なく、美しくも都会的なサウンドが実に素晴らしいです。所謂“土臭い”フィーリングは希薄で、哀愁感たっぷりの旋律を、流麗なピアノのタッチで聴かせる、カテゴリーで分け隔てる事の出来ない、唯一無二の作品です。
穏やかに揺れ動くイントロのギターフレーズから物悲しさが漂う「01. Zamaba de vargas」からその世界観が見事に表現されていますが、何と言っても切なげなピアノの旋律の美しさが際立つ楽曲群が素晴らしいです。穏やかに、優しく語りかけて来るようなメロディが印象的な「03. La nochera」に「07. La lopez pereyra」、哀愁たっぷりのケーナを交えて聴かせる自作曲「05. La del hombre solo」、終盤にかけて心をくすぐるような音階が紡がれる「11. Zamba del carnaval」など、各曲のクオリティ、統一感の素晴らしさに加え、アルバムを通して描かれた儚くも感動的なストーリー性にも驚かされる傑作です。
ここ日本でも最近はカルロス・アギーレを筆頭に、数多くのアルゼンチンの才能が見いだされていますが、本国アルゼンチンでは、エドゥアルド・ラゴスなどと並んで高い評価を受け続けているマノロ・フアレスの影響が皆無という事は有り得ないでしょう。特に、フォルクローレのモダン化と言う点においては、1960年代以降のアルゼンチンでマノロ氏以上の功績を残した人物はいないのかも知れません。この作品『 トリオ・フアレス (1970)』は、そんな知られざる才人が残した傑作なのです。
★関連リリース
プロダクション・デシネでは、2014年1月より、4ヶ月間に渡って、アルゼンチンが生んだ才人、マノロ・フアレスの初期の傑作群を復刻して行きます。3年にも及ぶ権利関係の調査と、ライセンス交渉の末のプロジェクトとなります。
* トリオ・フアレス+2 - トリオ・フアレス+2 (1972)
VSCD9463
2013年2月リリース予定
* マノロ・フアレス・イ・ス・トリオ - デ・アキィ・エン・マス (1975)
VSCD9464
2013年3月リリース予定
* マノロ・フアレス - ティエンポ・レフレハード (1977)
VSCD9465
2013年4月リリース予定
トリオ・フアレス (Trio Juarez):
アルゼンチンの都市・コルドバ生まれ(1937年)のピアニスト/作編曲家、マノロ・フアレス (Manolo Juarez)が1960年代に結成したトリオ。自身のピアノを軸に、ギターとドラムと言う変則的な編成で聴かせるサウンドは、伝統的なフォルクローレをジャズとクラシックのエッセンス