オープン・ザ・ドアーズ・トゥ・ユア・ハート(紙ジャケ) OPEN THE DOORS TO YOUR HEART
- アーティスト
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ジェイ・オー・ビー・オーケストラJ.O.B. ORQUESTRA
- レーベル
- ヴィヴィド・サウンド
- 商品区分
- CD
- 発売日
- 2014/06/25
- 品番
- VSCD9472
- 税込価格
- 2,750円
- シリーズ
- Production Dessinee
- ジャンル
- サブジャンル
- ソウル/フリーソウル/レアグルーヴル
- バーコード
楽曲リスト
DISC1
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1. Only Faith And Hope
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2. Can't Find The Way
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3. Don't Want That Illusion
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4. Yield To Him
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5. I Believe In Thee
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6. The Soul
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7. Open The Doors to Your Heart
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8. Govinda
L.Aのプロデューサー/鍵盤奏者、ジョルジ・バレイロが1978年にISKCON(クリシュナ意識国際協会)からの依頼を引き受けて手掛けた作品が本作『オープン・ザ・ドアーズ・トゥ・ユア・ハート』です。もちろん、元は協会の布教活動促進の為のツールと言う側面を強く持った作品でしたが、興味深いのはその豊かすぎるほどに芳醇で本格的な音楽性の素晴らしさ。同年には、名曲「Feel like making love」のヒットで知られるユージン・マクダニエルズの子息、ロンドン・マクダニエルズ共にスタジオユニット、ラサ(RASA)でも『エヴリシング・ユー・シー・イズ・ミー』(VSCD9471)と言うメロウソウルの傑作を残したジョルジですが、本作では自身の楽団名義(ジェイ・オー・ビー・オーケストラ (J.O.B. Orquestra))で、より弾けた、より奥行きのあるソウル・サウンドを追求しています。 ラサ(RASA) 同様に、非常にクオリティの高いソングライティングのセンスに驚かされますが、感動的なメロウソウルを軸に、ダイナミックな弦アレンジが光るフィリーソウル調の楽曲に、スピリチュアルなナンバーまで、とにかく圧倒的なサウンドで楽しませてくれます。
楽曲によって男女のヴォーカルが入れ替わる編成、タイトでハリのあるリズムセクションと豪華なストリングスが華を咲かせる演奏陣も卓越しており、絶妙の高揚感を生み出すアレンジも流石の一言。冒頭、トロけるエレピがリードし、ソウルフルな女性のヴォーカリストがドラマチックに聴かせる「オンリー・フェイス・アンド・ホープ」からその本気のソウルサウンドに驚かされますが、フィリーマナーの分厚いサウンドが心を揺らすような「キャント・ファインド・ザ・ウェイ」、「オープン・ザ・ドアーズ・トゥ・ユア・ハート」、同系ながらよりダイナミックに、曲の中盤には鳴り物と共に派手に盛り上がる「イェールド・トゥ・ヒム」などのアッパーな楽曲達の格好良さも悶絶モノ。そして真骨頂、華麗な弦のアレンジ、メロウなフィーリングが絶品のミディアムテンポの「ドント・ウォント・ザット・イルージョン」、「アイ・ビリーヴ・イン・ジー」、「ザ・ソウル」などのメロウなソウルナンバー達には、もはや非の打ち所がありません。
本作は、ラサ(RASA)同様に、この当時の協会の勢いを反映し、世界中でヒットしましたが(米国以外でも、フランス、イタリア、オランダ、英国などでリリースされています)、協会の後ろ盾だけで無く、その音楽性もセールスに確実に貢献した事でしょう。こう言った作品の存在意義から誰もが想像できる通り、非常に複雑な権利関係故に、かつて一度たりとも復刻された事の無い作品が、プロダクション・デシネの尽力により、遂に銀盤化となります。構想10年以上、権利調査、交渉にも3年と言う歳月(この辺りのお話は、また機会があれば封入予定の解説などでご紹介出来ればと思います....)をかけた渾身の復刻作品です。
14年7月には、同じくカルト人気を誇る宗教系メロウソウル/AORの金字塔、ラサの『エヴリシング・ユー・シー・イズ・ミー』(VSCD9471)も復刻!