略奪 LA PREDA

1974年のイタリア・コロンビア合作映画『La Preda (獲物)』(日本未公開作品)のサントラがオリジナルLPに忠実な紙ジャケット仕様で復刻。恐らくはB級(ないしはC級)と思われるエロティック・コメディ映画ながら、名門『Cinevox』レーベルの看板作家の二人、ヴィンス・テンペラとフランコ・ビクシオの二人が手掛けた音楽は、華麗でグルーヴィーで感動的な素晴らしいモノです。

何と言っても興味深いのは、まるで“マエストロ”バリー・ホワイトを思わせる作風の華麗なオーケストラル・グルーヴの名曲のメインタイトル「01. La Preda」の格好良さ。ドラマチックなイントロから、タイトで骨太のリズムまで、スタイルはそっくりなぞりつつも、映画音楽らしい甘美なメロディで聴かせる高揚感溢れる逸品です。他にも同様のメロディの「08. Incognita」、同系のメロウグルーヴ「03. Daniel's Tune」、パーカッシブなリズムにテーマを乗せた「14. Violenza」、サンプリングソースとしても興味深いリズムの「05. Presenza Angosciante」、転がる鍵盤をメインに聴かせる「07. Spinta Alla Sopravvivenza」などのグルーヴィーチューン達に加え、フワフワと宙に舞うような鍵盤の音色にウットリさせられる「04. Concessioni Naturali」などの楽曲を交え、全編楽しませてくれる1枚です。

まさにブラック・ビューティーなエリトリア出身の女優、ゼウディ・アラヤが印象的なジャケットもインパクト絶大の知られざる傑作が遂に登場です。

●A式の紙ジャケット仕様
●日本盤にはボーナス曲(未発表)を収録予定
●4ヶ月連続でリリース予定の『Cinevox』のサントラ復刻シリーズの第1弾です


★『Cinevox』のサントラ復刻シリーズ★

プロダクション・デシネは、2014年12月からイタリアの名門レーベル『Cinevox』に残された幻の傑作達の復刻シリーズをスタートします。ラインナップは以下の通り。さらに、他レーベルに残された、イタリアサントラのお宝達も復刻予定です。どうぞお楽しみに！

◯ 2014年12月発売予定
ヴィンス・テンペラ/フランコ・ビクシオ (Vince Tempara e Franco Bixio) - 獲物 (La Preda) [PDCD-153]

◯ 2015年1月発売予定
フランコ・ビクシオ (Franco Bixio) - 裸の拳 (A Pugni Nudi) [PDCD-154]

◯ 2015年2月発売予定
ピエロ・ウミリアーニ (Piero Umiliani) - 死は二回訪れる (La morte bussa due volte) [PDCD-156]

◯ 2015年3月発売予定
エンリコ・シモネッティ (Enrico Simonetti) - ピアノの色彩 (I Colori Del Piano) *仮タイトル [PDCD-155]