カリブ、アフリカ、ブラジル CARAIBES - AFRIQUE - BRESIL -
- アーティスト
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キャブCAB
- レーベル
- ヴィヴィド・サウンド
- 商品区分
- CD
- 発売日
- 2015/02/18
- 品番
- VSCD9488
- 税込価格
- 2,530円
- シリーズ
- Production Dessinee
- ジャンル
- サブジャンル
- ジャズ/カリビアン
- バーコード
楽曲リスト
DISC1
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1. TO BALE
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2. OWEYO
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3. WINDA
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4. HEY DINGUE
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5. MATING
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6. BENGUE
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7. ESEKA
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8. COM UM BEBE
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9. YOM YE
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10. CAJUERO
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11. MANGA
フランス海外県マルティニークを代表するピアニストの一人マリオ・カノンジュと、カメルーン出身のヴォーカリスト/ギタリスト、ブリック・バッシー、ブラジルの若きパーカッショニスト、アドリアーノ・テノーリオからなる、世代も出身大陸も違う三人が集ったユニット、キャブ (CAB)のデビュー作が実に素晴らしいです。それぞれの出身地『カリブ、アフリカ、ブラジル』をアルバムタイトルに、その頭文字を取ったと言う、CAB (キャブ)と名乗り、ジャケットのアートワークはNYでお馴染みのイエローキャブを思わせる、チャーミングな物。このユニークなミックス感がサウンドにもしかと反映した、素晴らしい1枚です。
そのタイトル『カリブ、アフリカ、ブラジル』が示す通りのユニークな多国籍ジャズ作品ですが、マリオの鮮烈なピアノは印象的で、彼らの出自を連想させる多彩なリズムに支えられた独特の音色は決してひとくくりに出来るものではありません。卓越したジャズ演奏をベースに奏でられるサウンドは、時にエッジの効いたグルーヴと、全編で貫かれる心に残るメロディラインが際立つ素晴らしいモノで、ブリック・バッシーのソウルフルな歌声がさらなる深みを加えています。軽快なアフロジャズ「01. TO BALE」からそのメロディの良さ、スタイルを超越したアレンジのセンスが伝わりますが、程よいブラジル色が絶妙の「03. WINDA」に、クールなギターのカッティングが印象的なしなやかな「04. HEY DINGUE」、ファンキーアフロジャズの「11. MANGA」などのグルーヴィーな楽曲、華麗なピアノがポップなメロディを奏でるアフロジャズ「06. BENGUE」、同じく愛らしい「08. COM UM BEBE」で聴けるポップセンスに、哀愁の旋律が秀逸な「09. YOM YE」、華麗なピアノが走る「10. CAJUERO」など、作品を通じて圧倒的なクオリティとヴァラエティを感じさせてくれます。ただ、彼らの真骨頂とでも言うべきは、その一聴で鳥肌の立つような心に響くようなソウルフルなフィーリング。歌い出しからゾクゾクするような緊張感に包まれる「02. OWEYO」、「05. MATING」、「07. ESEKA」の3曲は、この素晴らしい作品の中にあっても出色の出来映え。感動的な名曲達です。
カテゴライズの難しい作品かもしれませんが、そのサウンドは特にカテゴライズなど必要としないであろうと思えるほどに鮮烈です。心躍るようなカラフルなリズム、印象的ですぐに鼻歌を歌ってしまうような旋律の数々としなやかなグルーヴ、そして心に刻み込まれるソウルフルなフィーリングが、何の違和感も無く奏でられる1枚です。是非一度ご自身の耳でお試し下さい。
●A式の紙ジャケット仕様
キャブ (CAB) :
マルティニークのピアニスト、マリオ・カノンジュ (Mario Canonge)、カメルーン出身のヴォーカリスト/ギタリスト、ブリック・バッシー (Blick Bassy)に、ブラジルの若きパーカッショニスト、アドリアーノ・テノーリオ (Adriano Tenorio)の、出身大陸も世代も異なる三人が集ったジャズユニット。各人の出身地である『カリブ、アフリカ、ブラジル』をデビューアルバムのタイトルに、さらに、その頭文字を取ったグループ名もユニーク。その出自を連想させるカリビアン、アフロ、サンバなどの多彩なリズムワークが印象的ですが、いずれの楽曲でも感じさせる極上のメロディラインとグルーヴ感、卓越のジャズ演奏に加え、ブリック・バッシーのソウルフル