彼女 ELA
- アーティスト
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ドム・ラ・ネーナDOM LA NENA
- レーベル
- ヴィヴィド・サウンド
- 商品区分
- CD
- 発売日
- 2015/02/18
- 品番
- VSCD9489
- 税込価格
- 2,200円
- シリーズ
- Production Dessinee
- ジャンル
- サブジャンル
- ボサノヴァ
- バーコード
楽曲リスト
DISC1
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1. Anjo Gabriel 02:15
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2. No Meu Pais 03:10
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3. O Vento 03:20
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4. Batuque 02:29
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5. Dessa Vez 02:53
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6. Conto De Fadas 02:59
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7. Ela 02:42
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8. Buenos Aires 03:20
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9. Menina Dos Olhos Azuis 03:02
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10. Sambinha 02:22
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11. Cancao Boba 02:30
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12. Voce 02:33
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13. Saudade 02:32
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14. Start A War (Bonus Song) 3:20
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15. Dijan's Waltz (Bonus Song) 3:29
ブラジル生まれながら、移住したパリとブエノス・アイレスで育った若き女性チェロ奏者/シンガー、ドム・ラ・ネーナのデビュー作は、圧倒的な雰囲気に包まれた名作です。5歳の時にピアノを始め、その3年後にチェロへ転向してからは類い稀な才能を発揮し、 その若さにも関わらず、ジェーン・バーキンのツアーメンバーに抜擢されたのを皮切りに、高名なジャンヌ・モローやカミーユ、エティエンヌ・ダオーなどの一線旧のアーティスト達と共演して来た彼女が、プロデューサーのピアーズ・ファクチーニの力を借り、フランス・セヴェンヌ山脈のスタジオで吹き込んだのが本作『彼女』です。
そのサウンドは、彼女の多様な音楽的背景と豊かな才能をハッキリと投影した物で、繊細なブラジル音楽をベースにしつつも、クラシックやジャズのエッセンスをふんだんに交えつつ、自身のチェロを軸に、少なめの音数で聴かせる極上のアコースティックサウンドに仕上がっています。穏やかで品性を感じさせる演奏やアレンジはもちろん、彼女のどこか憂いを帯びた優しい歌声もまた魅力的です。古い映写機のノイズが聴こえて来そうな「01. Anjo Gabriel」から独特の世界観に惹き込まれますが、愁いを帯びた曲調が沁みる「03. O Vento」、「06. Conto De Fadas」、「09. Menina Dos Olhos Azuis」に、同じく語りかけるようなチェロの音色が物悲しいワルツ調の「05. Dessa Vez」、パーカッションがミニマムに響く怪しげな「04. Batuque」など、とにかく雰囲気溢れる楽曲達に加え、メロディが愛らしいサンバの「10. Sambinha」や、小粋なスキャットが印象的な「12. Voce」などのポップな楽曲も配し、豊かな『彼女』の表情を見せてくれます。
派手な作品ではありませんが、その穏やかで美しい世界観や美麗なメロディ、囁くような歌声が紡ぐサウンドは一聴で心に残る物です。多様な文化を吸収し、ユニークな旋律を奏でる若き才能による傑作です。きっと、末永くリスナーの心に残り続けるであろう素晴らしい作品です。
●A式の紙ジャケット仕様
●日本盤にはボーナス曲を2曲収録
●解説は山本勇樹氏(Quiet Corner/bar buenos aires)が担当
●ディスクガイド『Quiet Corner』掲載盤
ドム・ラ・ネーナ (Dom La Nena) :
本名:ドミニク・ピント (Dominique Pinto)。ブラジル南部の都市、ポルト・アレグレ出身(1989年生まれ)のチェロ奏者/女性SSW。幼少期に移住したフランスのパリで、5歳の時にピアノを始め、その3年後にチェロへと転向。アルゼンチンへ移住しさらに音楽を学ぶ。ジェーン・バーキンのツアーに参加したのを皮切りに、高名なジャンヌ・モローやカミーユ、エティエンヌ・ダオーなど、フランスの一線旧のアーティスト達と共演する。2013年にプロデューサーのピアーズ・ファクチーニと共にデビュー作『彼女』を完成させる。ブラジル音楽をベースに、クラシックやジャズのエッセンスを多分に感じさせる繊細なアコースティック・サウンドと、愁いを帯びたウィスパーヴォイスが魅力的な気鋭のアーティスト。